ちょっとういてたリネロ君

 11月5日、パリのパレデコングレで、来年のツール・ド・フランスのコース発表が行われた。昨年は、ウルリッヒ、ザベル、ヴィランク、ブロッシャールなどが来ていたこの発表会も、今年は、この夏のドーピング騒ぎで、会場に来ていた選手の顔ぶれは、寂しいものだった。

 まず、初めに今年のドーピング騒ぎの話から始まり、来年はドーピングのないツールをと言うような事が主催者から話され、今年のツール・ド・フランス総集編が、映画さながらに放映された(約10分足らず)。

 その後、今年のツールで活躍した選手の表彰が行われた。

 その中で、ひときわ目をひいたのが、クリストフ・リネロだった。この発表会が行われるパレデコングレは結構大きな会場で、普段はジーンズ姿の報道陣も、この日はちょっと正装して集まる。

 しかし、発表会に招待されたのは初めてのリネロ君、24歳。普段着でこの会場に現われ、今年のツールでの山岳賞トロフィーをもらうため、壇上に上がり、きちんと正装したパンターニやデュランに混ざって、カメラマンのフラッシュ攻撃を浴びる羽目になってしまった。黒っぽい服ならまだしも、小さなリネロ君は、白っぽい服だったから、ひときわ目立った存在だった。表彰されるのは分かってるんだから、ちょっとは考えればいいのにと、誰もが思った事だろう。でも、一番気まずかったのは、リネロ君に違いない。

■クリストフ・リネロ 
ツール99のコース発表

 ちなみに、モンカッサンや他のフランス人も普段着で来ていたけれど、壇上には上がらなかったので、さほど問題はなかった。

 リネロ君、来年また表彰されるなら、ちゃんと正装してくるかな?

 おまけと言っては何だけれど、エロス・ポーリーはパリ〜ルーベのレース後、ばっちりスーツ姿で、シャワー室から出て来た。あまりの変身ぶりに、一瞬身をひいてしまった。あの体格なので、むちゃくちゃカッコイイ。やっぱりイタリア人は、オシャレだねぇ〜。


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