SAMEDI 20 FEVRIER 1999

   

【ツール・メディテラネアン(地中海レース)、レベリンが優勝】

 2月10日から14日まで行われたツール・メディテラネアンは、第1ステージで優勝したダビデ・レベリン(イタリア、ポルティ)が、最終日まで総合トップを守り抜き、優勝した。

 冷たい強風が吹く中、始まったこのレースは、第1ステージ、ジャッキー・デュラン(フランス、ロト)とギヨーム・オジェ(フランス・ビッグマット)が集団から逃げたが、最後の難関であるファロンの山のふもとで集団につかまった。この後、すぐにアタックをかけたパスカル・シャンター(フランス・カジノ)にレベリン含む7選手がついて行き、レベリンがいち早くゴールした。「こんなに上手く行くとは思ってなかった。風が最後の山へ上るポジションを決めるのに影響したよ。」とレース後、レベリンは語った。

 第2ステージは、強風のため、レースはゆっくり進み、最後はスプリント勝負でキルシプー(エストニア、カジノ)が勝利をものにした。

 第3ステージは、午後からチームタイムトライアルが行われる為、全86キロの短いコースで行われ、スタート直後から果敢にアタックしていたギヨーム・オジェ(フランス・ビッグマット)が、30キロ地点で集団から飛び出し、他チームの2選手を引き連れ、うまく先頭交代をしながら進んだ。しかし、2選手は力尽き、オジェだけが集団に追いつかれることなく逃げ切った。

 第4ステージは、チームタイムトライアルが行われ、有力視されていたクレディアグリコルチームが、19.5キロのコースを平均時速57キロで走りぬいた。総合トップのレベリン率いるポルティーチームは、26秒遅れの2位に入ったので、総合トップは変わらず。

 第5ステージは、ジャッキー・デュラン(フランス、ロト)が、集団から逃げ、一時は、集団との差を14分20秒にひろげるが、結局、追いつかれてしまい、最後はスプリント勝負で、マックス・ファンヘースウエイク(オランダ・マペイ)が、勝利を手にした。

 第6(最終)ステージは、このコース最後の難関の上りで、過去2度にわたって、勝利を逃したファビオ・バルダート(イタリア・バラン)が冷静に動き、3度目の正直で優勝した。一方、総合トップのレベリンは、最終ステージでもトップから5秒遅れにとどまり、2位のボーヘルト(オランダ、ラボバンク)とは、32秒差でレースを終えた。

【ウルリッヒ、ただいま調整中】

 2月7日から11日まで行われていたマヨルカチャレンジレースに、3日目(9日)から出場したヤン・ウルリッヒ(ドイツ・テレコム)は、その日トップから18分遅れでゴールした。このレース中、最後の集団の中にいたウルリッヒの姿を映すテレビカメラやフォトグラファーに、怒りをあらわにしたウルリッヒは、「レースは前方で行われてるのに、僕にかまうなんて理解できない。胃腸炎で3日間熱があったし、今日は調子が良くなかった。僕は、このレースを勝つために来たわけじゃないんだ。去年の今の時期より、体重は少ないし、今年ツールの結果が良ければ、ヴェルタにも出場するつもりだ。」と語った。

 


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