MERCREDI 3 MARS 1999     


(Photo ; Chiho)

【バンデンブルック、絶好調!】

 2月27日、ベルギーの初レース、ヘットフォルクがゲント〜ロクロンの202キロ間で行われ、見事バンデンブルックが勝利をあげた。

 ワールドカップ第2戦のツール・ド・フランドルと同じ難所を通るこのレースの見所は、なんと言ってもパベ、石畳である。(パベのコース、計17,4キロ)あいにく、この日は雨がぱらつく寒々とした天気で、選手にとっては困難なレースとなった。

 前半、アニョロト(フランス、カジノ)含む6選手が逃げ、集団と10分以上の差を広げていたが、レース後半に追いつかれ、ゴール手前20キロで、有力選手9人(ムセーウ、ステールス、ペーテルス;マペイ、チミル、プランカールト、フェイス;ロト、ファンペーテヘム、クナーフン;TVM、バンデンブルック;コフィディス)が集団から逃げた。このメンバーでは不利なバンデンブルックだったが、ゴール7キロ手前でのムセーウのアタックをきっかけに、集団から飛び出した。これに、ペーテルスがついて行ったが、残されたマペイのエース2人は、最後まで先頭に追い付くことはなかった。結局、ゴール勝負は、ペーテルスとバンデンブルックの一騎打ちとなり、スプリント勝負をすることなく、バンデンブルックがゴールした。

「集団はアタックしたムセーウに追いつく為にまとまっていた。道が広くて、横風が吹いていたから、逃げるチャンスだと思った。後続選手を離して、最後のスプリントに備えようとできるだけ速く走った。パベはぬれて、滑りやすかったけど、これが、ヘットホルクのいいところだ。」と母国のレースで勝利をあげたバンデンブルックは、喜こんでいた。そして、「次は、パリ〜ニースの総合優勝を目指すよ。」とかなり意気込んでいた。

結果   Gent-Lokren 202Km
1.フランク・バンデンブルック(ベルギー、コフィディス) 5時間12分
2.W・ペーテルス(ベルギー、マペイ)            同タイム
3.T・ステールス(ベルギー、マペイ)             34秒遅れ
4.A・チミル(ベルギー、ロト)                  34秒遅れ
5.J・プランカールト(ベルギー、ロト)             34秒遅れ

 

【ムセーウ復活、勝利まであと僅か】

 ヘットフォルクの翌日に、ベルギーで行われたクルーネ〜ブリュッセル〜クルーネでは、ヨハン・ムセーウがこのレース3勝目をかけて挑んだ。何度もアタックを試みたムセーウであったが、最後一緒に逃げた相手が、ロトのプランカールトであったので、少々不利な展開になった。互いに先頭交代はしていたものの、やはりムセーウの負担は大きく、さらにゴール前の直線では、後ろから昨年の覇者チミルが一人で、追いかけてきた。ムセーウはためらうことなくゴールを目指したが、余裕があったプランカールトのほうが、いち早くゴールした。

 残念ながら、昨日に引き続き、勝利を逃したムセーウだが、春のクラッシックレースでの活躍が、十分期待できる事を証明した。

結果 Kuurne-Bruxelle-Kuurne 188Km
1.ヨー・プランカールト(ベルギー、ロト)     4時間32分
2.J・ムセーウ(ベルギー、マペイ)          同タイム
3.A・チミル(ベルギー、ロト)             8秒遅れ
4.C・マンジャン(フランス、フランセーズデジュ) 36秒遅れ
5.T・ホフマン(オランダ、TVM)           36秒遅れ

 


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