【パリ〜ニース　３月８日　第2ステージ　】

　気温２度の雨がぱらつく中スタートしたこのレースは、スタート直後、ギヨーム・オジェ(フランス、ビッグマット)がアタックするが、すぐに吸収される。45キロ地点で、再びG・オジェがアタックし、106キロ地点では集団との差を７分25秒広げた。しかし、154キロ地点で、109キロに及ぶ逃げは、あえなく失敗。

　7人のラボバンク勢（ボーヘルト、デッケル、デンバックル、ソレンセン、ファンボン、ウォーテルス、M・ツベルク）によってスピードが上げられ、集団がばらばらになる。
　これに、オグレディ（オーストラリア、クレディアグリコル）、チミル(ベルギー、ロト)、メルクス(ベルギー、マペイ)、ファラゼン（ベルギー、コフィディス）がつき、先頭グループが形成された。総合成績上位をキープする為に、どうしてもこの先頭グループに入り込みたいバンデンブルック（ベルギー、コフィディス）は、ゴーモン(フランス、コフィディス)のアシストで、なんとか先頭に追いついた。

　しかし、ゴール１２キロ手前で、不運にもバンデンブルックがパンクに見舞われ、集団から遅れてしまった。ゴール３００m手前で、ソレンセンがアタック。これに、オグレディがついていくが、結局チミルが優勝をものにした。

　今日は、ゴール手前55キロで、集団落車が起こり、ヴィランク(フランス、ポルティ)、ボードマン(イギリス、クレディアグリコル)を含むかなりの選手が巻きこまれた。

【パリ〜ニース　３月９日　第3ステージ】

　スプリントポイントで、ボーナスタイムを確実に取り、オグレディが総合首位にたった。レースはゴールスプリント勝負となり、ヤン・キルシプー(エストニア、カジノ)がせり勝つ。

【パリ〜ニース　３月１０日　第４ステージ】

　１４８キロ地点で、ローラン・ルー(フランス、カジノ)がアタック。６キロ後には、集団と１分２０秒差をつける。集団から飛び出したサルモン（フランス、カジノ）含む５選手が、ルーに追いつく。その後１６選手も先頭グループに追いつき、２２人の先頭集団が形成される。そこから、ルーとサルモンが逃げ、３５キロ手前では４０秒、大集団から１分４０秒離す。その後、先頭集団はほぼ集団に吸収されるが、プランカールト(ベルギー、ロト)含む５人がゴール１０キロ手前で、ルーとサルモンに追いつく。この時点で、集団との差は２８秒。スプリント勝負になっては勝ち目がないと判断したルーは、ゴール２キロ手前でアタックし、そのまま逃げ切った。オグレディの総合トップは変わらず。

【パリ〜ニース　３月１１日　第5ステージ】

　ついに、今日から山岳ステージに突入した。気温２２度の晴天に恵まれた今日のレースは、最後の難関サンジュストマルモンのふもとで、サルモン(フランス、カジノ)がアタック。頂上手前１キロで、ボテロ(コロンビア、ケルメ)が速度を上げ、これにボーヘルト(オランダ、ラボバンク）がついて行く。エースのアタックで、後ろにいたラボバンクの２選手は、マペイの動きを阻止する。
　こうして、２人の逃げは完全に決まり、ボテロはステージ勝利を手にし、ボーヘルトは総合トップに躍り出た。

【パリ〜ニース　３月１２日　第６ステージ】

　37キロ地点で、デュラン(フランス、ロト)と、ルフェーブル(フランス、フェスティナ)が先頭から飛び出し、2人は集団との差をどんどん広げていく。123キロ地点では、集団との差が14分45秒まで開く。155キロ地点の最後の山で、デュランはルフェーブルから50秒遅れてしまうが、下りでスピードを上げてなんとか追いつく。ゴール30キロ手前で、先頭2人と集団との差は3分50秒になり、ゴール17キロ手前では、2分55秒差になる。なんとしても逃げ切りたいデュランは、この時点でアタック。一人でゴールを目指し、集団に追いつかれる事なく長い逃げは成功した。一方、逃げのお供をしたルフェーブルは、4分20秒遅れの89位で終わった。総合トップのボーヘルトは変わらず。

Le Journalのトップに戻る

Top | CHIHO's | HISAKI's | Profile | Mail