【三船選手も参加したツール・デ・フランドル】
ワールドカップ第2戦のツール・デ・フランドルが、4日、ブリュージュ〜メルベーク間の265キロで行われ、三船雅彦選手(トニステイナー)が日本人として初出場した。
霧のかかった曇り空の中スタートしたこのレースは、前半からかなりスピードアップ。集団は縦に伸び、一時は時速60キロ、自動車並の速さで進んだ。今年のコースは、ヨハン・ミュセーウ(ベルギー、マペイ)の家の近くの町ジステルを通ると言う事もあり、沿道につめかけた人の数は、去年より多いように思えた。
このレースの特徴は、パベ(石畳)の坂。16ある坂のうち7つがパベの坂になっている。前日降った雨のせいで、パベになっている所は、意外と湿っていて、これがまたこのレースの展開を狂わせる一つの要因となった。
スタートして60キロ地点で、バンデンブルック(ベルギー、コフィディス)含む29人の先頭グループが形成される。140キロ地点のパベの道をカーブした所で、バンデンブルックが落車。大事にはいたらなかったが、次のパベゾーンで、今度はゴーモン(フランス、コフィディス)が、同じように落車。地面にたたきつけられ、かなりの衝撃を受け、棄権する事となった。
この先頭グループは、188キロ地点で集団に追いつかれる。
220キロ手地点では、有力候補の一人とされ、いい位置を走っていたプランカールト(ベルギー、ロト)が、落車し、無念にも棄権。
先頭グループは、チミル(ベルギー、ロト)、ミュセーウなどの有力選手含む31人となり、ゴール16キロ手前の難所ミュール(825mの上り(475mパベ)、平均傾度9,2%、最高20%)へと向かう。しかし、ミュール直前のカーブで、バンデンブルックが2度目の落車。ここで、チミル、ソレンセン(デンマーク、ラボバンク)などが巻きこまれ、バンデンブルックの前を走っていたバンピーテヘム(ベルギー、TVM)が加速、ミュセーウがついて行く。この2人で勝負は決まったかと思われたが、バンデンブルックが、すさまじい執念で、先頭の2人に追いつく。先頭のベルギー人3選手は、20秒差で後ろから迫るラボバンクの集団に、追いつかれないように、先頭交代をし、ゴールへ向かう。最後は3人のスプリント勝負となり、バンピーテヘムがバンデンブルックをおさえて優勝した。
優勝したバンピーテヘムは、「最後はムセウやバンデンブルックと話して、協力して走った。最後のゴール勝負は互角だったよ。」と語たり、ワールドカップでの初勝利にかなり喜んでいた。
2位のバンデンブルックは、「どうして2度も落車したか分からない。あの落車が、かなり不利になった。」と残念がっていた。
日本人として初参加した三船選手は、残念ながら、155キロ地点で棄権。「前半チームメートに引くように言われて、集団の先頭で引いてた。最初からずっと速くて、全くスピードが落ちんかった。2つ目の坂までは調子良かってんけどな、3つ目で急にきつなってもた。やっぱり、本場のワールドカップはちゃうなー。」と関西弁で、レース後語ってくれた。ちなみに、トニスタイネーチームは、27位、66位、70位と3選手がゴールした。
【ツール・デ・フランドル結果】 | |
ブリュージュ〜メルベーク 265キロ |
【W杯ポイント】 |
1.ペーター・バンピーテヘム(ベルギー、TVM) 6時間15分 | 1. P・バンピーテヘム(ベルギー、TVM) 128ポイント |
2.F・バンデンブルック(ベルギー、コフィディス) 同タイム | 2.A・チミル(ベルギー、ロト) 128ポイント |
3.J・ミュセーウ(ベルギー、マペイ) 1秒遅れ | 3. Z・スピリッヒ(ポーランド、ランプレ) 86ポイント |
4.M・バルトリ(イタリア、マペイ) 8秒遅れ | 4.E・ザベル(ドイツ、ドイツテレコム) 74ポイント |
5.Z・スピリッヒ(ポーランド、ランプレ) 8秒遅れ | 5. F・バンデンブルック(ベルギー、コフィディス) 70ポイント |
【ラ・フランセーズ・デジュのジャージ】
Le Journal 3月31日で紹介したラ・フランセーズ・デジュのニュージャージの写真を撮ってきたので、どうぞ。バンデンブルックの髪の毛は、帽子やヘルメットの為、見れなかったぁ。次回は、頑張るぞ。
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