MARDI 6 AVRIL 1999     

ツール・デ・フランドルに参加した三船選手。
ちょっと暗い。写真をクリックすると大きく見れるよ!(Photo;chiho)

【三船選手も参加したツール・デ・フランドル】

 ワールドカップ第2戦のツール・デ・フランドルが、4日、ブリュージュ〜メルベーク間の265キロで行われ、三船雅彦選手(トニステイナー)が日本人として初出場した。

 霧のかかった曇り空の中スタートしたこのレースは、前半からかなりスピードアップ。集団は縦に伸び、一時は時速60キロ、自動車並の速さで進んだ。今年のコースは、ヨハン・ミュセーウ(ベルギー、マペイ)の家の近くの町ジステルを通ると言う事もあり、沿道につめかけた人の数は、去年より多いように思えた。

 このレースの特徴は、パベ(石畳)の坂。16ある坂のうち7つがパベの坂になっている。前日降った雨のせいで、パベになっている所は、意外と湿っていて、これがまたこのレースの展開を狂わせる一つの要因となった。

 スタートして60キロ地点で、バンデンブルック(ベルギー、コフィディス)含む29人の先頭グループが形成される。140キロ地点のパベの道をカーブした所で、バンデンブルックが落車。大事にはいたらなかったが、次のパベゾーンで、今度はゴーモン(フランス、コフィディス)が、同じように落車。地面にたたきつけられ、かなりの衝撃を受け、棄権する事となった。
 この先頭グループは、188キロ地点で集団に追いつかれる。

 220キロ手地点では、有力候補の一人とされ、いい位置を走っていたプランカールト(ベルギー、ロト)が、落車し、無念にも棄権。

 先頭グループは、チミル(ベルギー、ロト)、ミュセーウなどの有力選手含む31人となり、ゴール16キロ手前の難所ミュール(825mの上り(475mパベ)、平均傾度9,2%、最高20%)へと向かう。しかし、ミュール直前のカーブで、バンデンブルックが2度目の落車。ここで、チミル、ソレンセン(デンマーク、ラボバンク)などが巻きこまれ、バンデンブルックの前を走っていたバンピーテヘム(ベルギー、TVM)が加速、ミュセーウがついて行く。この2人で勝負は決まったかと思われたが、バンデンブルックが、すさまじい執念で、先頭の2人に追いつく。先頭のベルギー人3選手は、20秒差で後ろから迫るラボバンクの集団に、追いつかれないように、先頭交代をし、ゴールへ向かう。最後は3人のスプリント勝負となり、バンピーテヘムがバンデンブルックをおさえて優勝した。

 優勝したバンピーテヘムは、「最後はムセウやバンデンブルックと話して、協力して走った。最後のゴール勝負は互角だったよ。」と語たり、ワールドカップでの初勝利にかなり喜んでいた。

 2位のバンデンブルックは、「どうして2度も落車したか分からない。あの落車が、かなり不利になった。」と残念がっていた。

 日本人として初参加した三船選手は、残念ながら、155キロ地点で棄権。「前半チームメートに引くように言われて、集団の先頭で引いてた。最初からずっと速くて、全くスピードが落ちんかった。2つ目の坂までは調子良かってんけどな、3つ目で急にきつなってもた。やっぱり、本場のワールドカップはちゃうなー。」と関西弁で、レース後語ってくれた。ちなみに、トニスタイネーチームは、27位、66位、70位と3選手がゴールした。

 

ツール・デ・フランドル結果  

ブリュージュ〜メルベーク 265キロ
(189人スタート中73人完走)

【W杯ポイント】
1.ペーター・バンピーテヘム(ベルギー、TVM) 6時間15分  1. P・バンピーテヘム(ベルギー、TVM)      128ポイント
2.F・バンデンブルック(ベルギー、コフィディス) 同タイム 2.A・チミル(ベルギー、ロト)            128ポイント
3.J・ミュセーウ(ベルギー、マペイ)       1秒遅れ 3. Z・スピリッヒ(ポーランド、ランプレ)       86ポイント
4.M・バルトリ(イタリア、マペイ)          8秒遅れ 4.E・ザベル(ドイツ、ドイツテレコム)        74ポイント
5.Z・スピリッヒ(ポーランド、ランプレ)       8秒遅れ 5. F・バンデンブルック(ベルギー、コフィディス) 70ポイント

 

【ラ・フランセーズ・デジュのジャージ】

 Le Journal 3月31日で紹介したラ・フランセーズ・デジュのニュージャージの写真を撮ってきたので、どうぞ。バンデンブルックの髪の毛は、帽子やヘルメットの為、見れなかったぁ。次回は、頑張るぞ。

 

 

 

 


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