MERCREDI 11 AVRIL 1999     

【やったぞ、タフィ!パリ〜ルーベ】

 パリ〜ルーベ間273キロ、うちパベ(石畳)ゾーン26ヶ所、51.5キロ。気温10℃、強風、晴天の中183選手がスタートしたこのレースは、ジャパンカップの人気者アンドレア・タフィ(イタリア、マペイ)が、優勝。タフィの夢がパリ〜ルーベの勝利だったので、喜び一杯であった。

 ゴール50キロ手前、18番目のパベゾーン(3キロ)で、ファンボン(オランダ、ラボバンク)、プランカールト(ベルギー、ロト)、ステールス(ベルギー、マペイ)、タフィ(イタリア、マペイ)、ヒンカピ(アメリカ、USポスタル)、バンダイク(ベルギー、TVM)の6人が先頭グループを形成。パベで、タフィがアタックし、ファンボンがついて行くが、追いつかれてしまう。パベゾーンを出た後、バンダイクがコースを曲がりきれずに落車し、先頭グループから脱落する。43キロ手前の19番目のパベゾーン(1.3キロ)では、先頭を走っていたタフィがパンク。沿道のファンが持っていたホイールを借りて、再び走り出したが、30秒遅れのバンデンブルック(ベルギー、コフィディス)率いる第2グループに下がってしまう。

 タフィが遅れたことによって、先頭グループのスティールは、先頭交代に加わらず、グループの後方につく。次のパベゾーンで、第2グループのペーテルス(ベルギー、マペイ)とタフィがアタック。パベを出てから、バンデンブルックが必死について行き、追いつく。ゴール35キロ手前で、この3選手が先頭グループに追いついたとたん、タフィがアタック。差はどんどん開いていった。タフィを追う後続グループの6選手は、マペイチームのペーテルスとスティールの働きで、なかなか差が縮められず、タフィの勢いは衰えることなく、そのまま逃げ切った。2位には、ゴール手前でアタックしたペーテルスが入り、3位はスプリントでスティールが勝った。今年もまた、1.2.3位をマペイ勢で占めた。

 去年の勝者で、優勝候補だったバレリーニは、何度も自転車を変えたり、パンクをしたりで、全くついていなく、11位に終わった。

 優勝したタフィは、「パンクした時は、ちょっと怖かったけど、先頭グループに追いつけたので、アタックした。最後の10キロで、やっと勝利を確信したんだ。夢が叶って本当にうれしいよ。」と語り、ゴールに呼んでいた家族と一緒に、過酷なパリ〜ルーベの勝利を喜んでいた。

 今年この過酷なレースを走りきった勇者は、72人。そのうち、成績がついたのは、66位まで、6人は時間オーバーだった。

成績  ワールドカップ成績
1.アンドレア・タフィ(イタリア、マペイ)  6時間44分15秒 1.アンドレイ・チミル(ベルギー、ロト)     152P
2.W・ペーテルス(ベルギー、マペイ)   2分14秒遅れ 2.P・バンペテヘン(ベルギー、TVM)     129P 
3.T・スティール(ベルギー、マペイ)   2分26秒遅れ 3.A・タフィ(イタリア、マペイ)          100P
4.G・ヒンカピ(アメリカ、USポスタル)   2分26秒遅れ 4.F・バンデンブルック(ベルギー、コフィディス) 98P
5.J・プランカールト(ベルギー、ロト)   2分26秒遅れ 5.Z・スピリッヒ(ポーランド、ランプレ)       98P

 


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