DIMANCHE 18 AVRIL 1999 

バンデンブルック勝利会見にて

【リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ速報】

 ワールドカップのリエージュ〜バストーニュ〜リエージュが18日、晴天気温11℃の中行われた。

 3つ目の上りストックの上り170キロ地点で、ジャラベール(フランス、オンセ)とガルゼッリ(イタリア、メルカトーネ・ウノ)の逃げが決まり、2人で先頭を走る。193.5キロ地点のロージエの上りで、ガルゼッリが脱落。ジャラベール一人で、先頭をひた走る。

 このレースの見所、ラドゥートの上りに入る手前223キロ地点で、ジャラベールは集団に吸収され、再び熱い先頭争いが始まった。メルクス(ベルギー、マペイ)が先頭でラドゥートの上りに入る。ここぞとばかりにバルトリ(イタリア、マペイ)が加速。ぴったり、ボーヘルト(オランダ、ラボバンク)とレベリン(イタリア、ポルティ)、バンデンブルック(ベルギー、コフィディス)がついて行く。さらに、バルトリがアタック!後ろを引き離し、ものすごい勢いでかけてゆく。このバルトリの勢いに誰も付いて行けないかのうように思われたが、ぴったりついてくる選手がいた。バンデンブルックである。これには、バルトリも驚いた様子で、2人の競り合いが、まるでゴールスプリントのように続き、バンデンブルックが、バルトリを抜いて、12秒差をつけて頂上を通過した。

 一人で走っていたバンデンブルックだったが、集団に追いつかれ、再びレースはふり出しに戻った。続く上りで、先頭は16選手にしぼられた。再び、レースが動いたのが、最後の難関ゴール5,5キロにあるサンニコラの上り(1.4キロ、7%)だった。ベッティーニ(イタリア、マペイ)のアタックに、ボーヘルトがさらにアタック。これに、バンデンブルックが、ついて行く。このアタックで、2人についていける選手は誰もいなかった。ボーヘルトの後ろにぴったりついていたバンデンブルックは、時を見計らって、再びアタック。ぐんぐん加速し、さすがにボーヘルトもついて行けず、差はどんどん広がっていった。ゴールまで残り4キロ、最後の上りをバンデンブルックは、悠々と走り、ゴール直線に入る前に、すでに勝利を確信したバンデンブルックはガッツポーズを見せ、両手を上げながら喜び一杯でゴールした。

 「ラドゥートで逃げた後、後ろのグループにマペイとラボバンクバンク勢がいたのが分かっていたので、一人で走りきるつもりはなかった。ラドゥートの後、チームメイトのファラゼンに先頭を引いてもらうように頼んだんだ。この勝利は彼のおかげだ。パリ〜ルーベでいい成績が出せて、その後このレースに勝てるなんて、本当にうれしい。」と優勝したバンデンブルックは、うれしさ一杯で語った。

 3連勝を狙っていたバルトリは、4位に入ったが、悔しさを隠せない様子であった。水曜日にあったフレッシュワロンヌの寒い中でのレースが、災いしたようだ。

 

結果 LIEGE-ANS間 264キロ  W杯成績
1.フランク・バンデンブルック(ベルギー、コフィディス)  6時間25分36秒  1.F・バンデンブルック(ベルギー、コフィディス) 198ポイント
2.M・ボーヘルト(オランダ、ラボバンク)           30秒遅れ  2.A・チミル(ベルギー、ロト)            161ポイント
3.M・デンバッケル(オランダ、ラボバンク)         41秒遅れ  3.P・バンペテヘン(ベルギー、TVM)      129ポイント   
4.M・バルトリ(イタリア、マペイ)               44秒遅れ  4.Z・スピリッヒ(ポーランド、ランプレ)       112ポイント
5.P・ベッティーニ(イタリア、マペイ)             54秒遅れ  5.A・タフィ(イタリア、マペイ)            100ポイント

 


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