SAMEDI 8 MAI 1999 

 

第6ステージの勝者、ヤン・キルシプー

【やっと勝った、キルシプー!】

 ダンケルク4日間レースの第6ステージが、8日、15,8キロにわたる峠の周回コースで行われた。今日は、風が強く、前半は、何人かの逃げが決まったが、後半には吸収され、その後も何度かアタックが繰り広げられたが、成功しなかった。ゴール手前5キロで、タフィ(イタリア、マペイ)が集団から飛び出し、差を広げた。その後、集団からキルシプー(エストニア、カジノ)が逃げ、タフィに追い付く。ゴール2キロ手前で、集団との差は14秒になり、キルシプーが後ろを振り返り、集団を気にしながら、終始先頭を走る。最後の500mで、キルシプーが加速、見る見るうちにタフィとの差は開き、キルシプーはガッツポーズでゴールした。キルシプーは、第1ステージ、第4ステージのゴールスプリント勝利を僅差で逃していたので、やっと待ちに待った勝利を手に入れた。

 「敵をコントロールするのが今日の僕の役目だったけど、最周回にアタックしたチームメイトのヴィノクロフが吸収されてしまったので、タフィがアタックした時、ついて行こうと思った。総合タイムに僕は関係ないから、僕のアタックに集団はついてこなかったんだ。ゴールスプリントになると、タフィに勝ち目がないから、タフィは走るのに協力してくれなかったけど、僕は勝てたよ。最後は本当に辛かった。タフィと走りすぎると力尽きてしまうから、後ろの集団との差を見ながら、追い付かれないように力をためてたんだ。」と、喜びいっぱいでキルシプーは語った。

第6ステージの結果
 
(コミン〜ウェストゥトル間 181,6キロ)              
総合結果 
1.ヤン・キルシプー (エストニア、カジノ) 4時間35分5秒 M・サンストッド(デンマーク、ホームJ&J)         18時間52分30秒
2.A・タフィ(イタリア、マペイ)         3秒遅れ 2.E・カッサーニ(イタリア、ポルティ)             9秒遅れ  
3.A・ゴンチェンコフ(ロシア、バラン)    4秒遅れ 3.C・ファンデベルデ(アメリカ、USポスタル)        16秒遅れ
4.E・カッサーニ(イタリア、ポルティ)    4秒遅れ 4.L・ルフェーブル(フランス、フェスティナ)          21秒遅れ
5.F・サッキ(イタリア、ポルティ)       4秒遅れ 5.A・ヴィノクロフ(カザフスタン、カジノ)            39秒遅れ

 おまけ;初日にタフィと話た時、「このレースは難しいからねー。」なんて言っていたし、マペイのメンバーがメンバーなので、てっきり今回は練習程度に来てて、勝つ気はあんまりないんだなと思っていたのに、最後でアタックするとはちょっと驚いた。それだけ、調子がいいと言う事なんだろうか?

 


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