SAMEDI 8 MAI 1999 

 

  第5ステージで優勝したサンストッド

【ダンケルクの4日間レース】

 5日の第2ステージは、アンドレア・フェリガト(イタリア、バラン)が、逃げて余裕のゴールをした。
 最初の山岳ポイントで、去年の覇者ヴィノクロフ(カザフスタン、カジノ)、バッスー(フランス、クレディアグリコル)、ヴァンデンブルック(ベルギー、コフィディス)などが先頭で上り、集団との差を広げるが、20キロ後の補給地点で吸収される。ゴール30キロ手前で、フェリガトが加速し、ゴールまで、一人で逃げ切った。
 2,3位もバラン勢が獲得し、1.2.3位を独占。総合トップは、ミナリからフェリガトに入れ代わった。

 優勝したフェリガトは、「僕は調子がよかったし、周りの選手たちはうまく協力し合えてなかったので、僕は一人でアタックした。誰も、ついて来なかったよ。」と語り、チャンスを逃したバッスーは、「僕は、すでに何度か努力を見せていたけど、フェリガトがアタックした時、誰も協力しようとはしなかった。みんな最後はゴールスプリントになると思っていたんだろう。でも、今日はフェリガトが一番強かったよ。」と、残念がっていた。

 今日の前半の坂(20%、1キロ)で、落車が発生し、後続選手は、自転車を押して登らなければならなくなり、ゴールには、30分遅れで到着した。遅れた75選手は、UCIの規則によると、時間外で棄権となるが、それぞれの選手に200スイスフランの罰金と言う事で、棄権は免れる事になった。

第2ステージの結果
 
(グランサント〜ブローニュスールメール間 176キロ)
総合結果 
1.アンドレア・フェリガト(イタリア、バラン)   4時間6分15秒  1.アンドレア・フェリガト(イタリア、バラン) 8時間5分12秒
2.A・ゴンチェンコフ(ロシア、バラン)         51秒遅れ  2.A・ゴンチェンコフ(ロシア、バラン)        55秒遅れ 
3.N・ロダ(イタリア、バラン)              51秒遅れ 3.N・ロダ(イタリア、バラン)             57秒遅れ
4.E・マニアン(フランス、ラ・フランセーズ・デジュ) 51秒遅れ  4.N・ミナリ(イタリア、カンティナトーロ)       57秒遅れ
5.J・Silovs(リトアニア、ホームジャック&ジョーンズ)     51秒遅れ 5.J・Silovs(リトアニア、ホームジャック&ジョーンズ)     57秒遅れ

 6日の第3ステージは、スタート地点で、昨日の罰金について、選手たちが抗議した為、スタートが遅れた。
レースは、ゴールスプリントとなり、ステファン・バルト(フランス、カジノ)が、勝利をものにした。
 リーダージャージは変わらず、フェリガトが獲得。
 このレースの有力候補だったバンデンブルック(ベルギー、コフィディス)は、寒さと睡眠不足の為、第3ステージはスタートしなかった。

第3ステージの結果
 
(ブローニュスールメール〜ベチュンヌ間 180,1キロ)
総合結果 
1.ステファン・バルト(フランス、カジノ)     3時間57分5秒  1.アンドレア・フェリガト(イタリア、バラン) 12時間2分17秒
2.E・レオニ(イタリア、リキガス)         同タイム  2.A・ゴンチェンコフ(ロシア、バラン)        55秒遅れ 
3.A・ピジクス(LAT、ホームジャック&ジョーンズ)     同タイム 3.N・ミナリ(イタリア、カンティナトーロ)       57秒遅れ
4.M・ヴュスト(イギリス、フェスティナ)      同タイム 4.N・ロダ(イタリア、バラン)             57秒遅れ
5.S・マルティネッロ(イタリア、ポルティ)     同タイム 5.J・Silovs(リトアニア、ホームジャック&ジョーンズ)    57秒遅れ

 7日は、2ステージが行われた。午前に行われた第4ステージは、ゴール手前15キロで、降り出した雨のせいで、落車が起こり、バッスー(フランス、クレディアグリコル)含む30人ぐらいの選手が巻きこまれた。この落車で、カスプティス(リトアニア、カジノ)が肩を脱臼し、病院へ運ばれた。最後は、スプリント勝負で、カスペー(フランス、ラ・フランセーズ・デジュ)がキルシプー(エストニア、カジノ)を僅差で破り、プロ入り初勝利をあげた。

 午後からは、第5ステージのタイムトライアルが行われ、前半は、とても天気がよかったが、後半は雨の中のタイムトライアルとなった。ボードマン(イギリス、クレディアグリコル)は、スタートしたが、午前のステージで落車に巻きこまれた時に痛めた足の為、半分を走って棄権した。最後から10番目に走ったサンストッド(デンマーク、ホームジャック&ジョーンズ)が、雨にもかかわらずよい成績を出し、優勝した。この勝利で、サンストッドは総合優勝も手に入れ、うれしさ一杯であった。

第4ステージの結果
 
(ベチュンヌ〜マルシエンヌ間 78キロ)
総合結果 
1.ジミー・カスペー(フランス、ラ・フランセーズ・デジュ) 1時間42分19秒 1.アンドレア・フェリガト(イタリア、バラン) 13時間44分36秒
2.J・キルシプー(エストニア、カジノ)            同タイム       2.A・ゴンチェンコフ(ロシア、バラン)        55秒遅れ 
3.G・マギュヌソン(スウェーデン、USポスタル)      同タイム 3.N・ミナリ(イタリア、カンティナトーロ)       57秒遅れ
4.M・トラベルソーニ(イタリア、サエコ)           同タイム 4.N・ロダ(イタリア、バラン)             57秒遅れ
5.S・マルティネッロ(イタリア、ポルティ)          同タイム 5.E・マニアン(フランス、ラ・フランセーズ・デジュ)1分1秒遅れ

第5ステージの結果
 
(タイムトライアル マルシエンヌ 27キロ)              
総合結果 
1.M・サンストッド(デンマーク、ホームジャック&ジョーンズ)  31分40秒63 M・サンストッド(デンマーク、ホームJ&J)        14時間17分21秒
2.E・カッサーニ(イタリア、ポルティ)           7秒31遅れ 2.E・カッサーニ(イタリア、ポルティ)             9秒遅れ  
3.C・ファンデベルデ(アメリカ、USポスタル)      14秒21遅れ 3.C・ファンデベルデ(アメリカ、USポスタル)        16秒遅れ
4.C・モロー(フランス、フェスティナ)           16秒87遅れ 4.L・ルフェーブル(フランス、フェスティナ)          21秒遅れ
5.L・ルフェーブル(フランス、フェスティナ)        18秒44遅れ 5.A・ヴィノクロフ(カザフスタン、カジノ)            39秒遅れ

 


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