【ジロ第3ステージ マリアローザ、今日も変動】

　17日ジロ・デ・イタリア、第3ステージは、昨日、マリアローザを手に入れたチッポリーニ（イタリア、サエコ）が、ゴール45キロ手前で、落車に遭い、チームメイトの助けで、集団でゴールしたものの、スプリント勝負に加わる気力はもう残っていなかった。

　初日から惜しいところで勝利を逃していたブレイレーフェンス（オランダ、TVM）が、ここぞとばかりに、ミナーリ、スボラダを制して、ゴールになだれ込み、スプリントを勝ち取った。同時に、マリア・ローザも、チッポリーニから移り、ブレイレーフェンスにとっては、うれしいジロの初勝利となった。

【ジロ第４ステージ マリアローザ動かず】

　18日、シチリア島から、イタリア本土に渡り、ジロの第4ステージが行われた。少し山気味のこのコースで、ラバエリ（イタリア、ヴィニカルディローラ）が、一人で逃げを見せるが、マリアローザのブレイレーフェンス率いるTVMが、追い上げ、ゴール手前で120キロに渡る逃げは終わってしまう。

　最後の1キロで、集団からカメンツィンが加速。ジャラベール（フランス、オンセ）がぴったり付いて行き、最後の上りで、追い上げるファニーニとレベリンをものともせず、ジロの初勝利を飾った。

　総合トップのブレイレーフェンスは、スプリントポイントでボーナスタイムを稼いで、なんとか先頭集団でゴールに入り、マリアローザを守りぬいた。

【ジロ第5ステージ、マリアローザで3大ツール制覇】

　1９日、第5ステージは、最後が上り21.8キロの頂上ゴールである。現在マリアローザで、スプリンターのブレイレーフェンスは、さすがにこの最後の上りでついていけず、遅れをとる。先頭はゴンザレス（コロンビア、ケルメ）、ディルーカ（イタリア、カンティナトロ）、ペロン（イタリア、オンセ）が、集団と50秒離すが、オンセ、バネストが追い上げる。
　その追跡も、少し間に合わず、最後の500メートルで、ディルーカの後ろに付いていたゴンザレスが加速し、一気にゴールした。

　ゴンザレスは、これで、1997年以来、ジロ2度目のステージ優勝となった。総合トップの証しマリアローザは、ブレイレーフェンスが順位を下げたため、ジャラベールの手に入ったが、2位に浮上してきたディルーカとの差は、僅か7秒。

　マリアローザを手に入れたジャラベールは、３大ステージレース（ジロデイタリア、ツール・ド・フランス、ヴェルタアエスパーニャ）全てのリーダージャージが揃った事になる。

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