VENDREDI 28 MAI 1999 

 

 

【ジロ第13ステージ、ビランク復活】

 27日、ジロの第13ステージは4つの山が連なるコース。

 上りで5人の先頭グループ;ゴンザレス(コロンビア、ケルメ)、ブランコ(スペイン、ビタリッチオ)、ミッサーリャ(イタリア、ランプレ)、マソン(イタリア、リキガス)、セッチアーリ(イタリア、サエコ)が形成される。このグループに下りでビランク(フランス、ポルティ)が追い付く。加速した集団は、この下りで落車が起こり、総合3位のフーリゴが巻きこまれ、棄権した。4つある山の最後の上りで、ビランクが加速。これに、ブランコ、ゴンザレスがついて行く。エラス(スペイン、ケルメ)がこの先頭グループに追い付くが、下りで落車。同じチームのゴンザレスは、エラスに自転車を渡す為に、止まらずをえなかった。 

 ビランクとブランコの2人になった先頭は、ゴール目指して走る。最後ゴール前で、ビランクが加速し、ブランコを離してゴールした。

 「僕にとっては、この勝利はとても大切だった。逃げに追い付くのに、力を使い果たしていたので、最後は、本当に辛かった。ジロの始めは、体力的にも精神的にも参ってたんだ。僕を信頼して、ポルティの社長はレースに参加させてくれたけど、僕の心は空っぽだった。でも、今日、喜びを取り戻したよ。」と、辛い時期を送ったビランクは、勝利の喜びに浸っていた。

 昨年のツール以降、ドーピング問題がささやかれ、一時は引退表明をしたビランクだが、昨年6月のクリテリウム・デュ・ドーフィネ・リベレから、11ヶ月ぶりの勝利を果たした。

 総合トップのジャラベール(フランス、オンセ)は、「今日は複雑なコースで、下りでの被害が多かったから、何事も無くて良かったよ。パンターニとの差が少ないので、メルカトーネ・ウノが、動き出すだろう。でも、タイムトライアルで取り返せるぐらいのタイム差にとどめたい。後半戦は僕にとって不利だけど、気力を持ちつづけるよ。」と後半戦に向けて語った。

ジロ第13ステージ Sassuolo〜Rapallo 243キロ 総合成績
1.リシャール・ビランク(フランス、ポルティ)  6時間55分34秒 1.ローラン・ジャラベール(フランス、オンセ)     57時間50分4秒
2.S・ジルブランコ(スペイン、ビタリッチオ)    同タイム 2.M・パンターニ(イタリア、メルカトーネ・ウノ)      4秒遅れ
3.D・レベリン(イタリア、ポルティ)         21秒遅れ 3.S・ホンチャー(ウクライナ、ヴィーニカルディローラ) 1分13秒遅れ
4.R・ズガンベルッリ(イタリア、カンティナトロ)  22秒遅れ 4.I・ゴッティ(イタリア、ポルティ)             1分17秒遅れ
5.A・テテリオク(カザフスタン、リキガス)     34秒遅れ 5.O・カメンツィン(スイス、ランプレ)           1分28秒遅れ

 

 


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