DIMANCHE 30 MAI 1999 

 

 

 

【ウルリッヒ落車!ツールはどうなる?】

 5月28日から行われているドイツ一周レースに参加していた97年のツール・ド・フランスの覇者、ヤン・ウルリッヒ(ドイツ、テレコム)が、30日の第3ステージで落車。車道に頭を打ちつけられ、病院へ運ばれた。心配するほどのひどい状態ではないそうだが、今季も余りレースに出ず、出ても棄権する事が多かったウルリッヒは、このレースから、本格的にツール・ド・フランスに向けての調整を行うつもりだった。この落車でまた出遅れたウルリッヒ。7月3日からのツール・ド・フランスは、どうなるのであろうか?

【ジロ第14ステージ、パンターニが山を制す】

 29日に行われた第14ステージは、ゴール61キロ手前にある標高2511mのハイクラス級の山でジロ初登場のフォウニエラが見所。選手たちの間でも、この山は今までにない程、すごいと言う評判だった。
 しかし、パンターニにとっては、「山は山、頂上まで上るしかない。」と言う平凡な答え。さすがに、王者はどんな山にも揺るがない。

 レースは、やはりこの山で動きを見せた。「下りが危険だと聞いていたので、上りで出来るだけ差をつけようと、朝から考えてた。」と言うパンターニは、ヒメネスの仕掛けた攻撃に、アタックをして、ライバルたちを、引き離した。そして、逃げていた3選手から30秒足らずの差で頂上を通過。この上りで、ゴッティからは1分、ジャラベールからは2分46秒差をつけた。

 しかし、慎重に下りを走ったパンターニは、ゴッティに追い付かれ、頂上で2分遅れていたサボルデッリも下りでパンターニに追い付く。

 最後のゴール手前の上りでアタックをかけたサボルデッリが、そのまま独走ゴールし、ステージ優勝を手に入れた。パンターニは2位に入り、ジャラベールからマリアローザを取り返した。

ジロ第14ステージ 総合成績
1.パオロ・サボルデッリ(イタリア、サエコ)    5時間22分13秒 1.マルコ・パンターニ(イタリア、メルカトーネ・ウノ)  63時間14分
2.M・パンターニ(イタリア、メルカトーネ・ウノ)   1分47秒遅れ 2.P・サボルデッリ(イタリア、サエコ)           53秒遅れ
3.D・クラベロ(スペイン、ビタリッシオ)       1分47秒遅れ 3.I・ゴッティ(イタリア、ポルティ)             1分21秒遅れ
4.I・ゴッティ(イタリア、ポルティ)          1分47秒遅れ 4.D・クラベロ(スペイン、ビタリッシオ)          1分22秒遅れ
5.リシャール・ビランク(フランス、ポルティ)    3分28秒遅れ 5.L・ジャラベール(フランス、オンセ)           1分45秒遅れ
その他の選手の総合成績
9.O・カメンツィン(スイス、ランプレ)         5分18秒遅れ
23.R・ビランク(フランス、ポルティ)         11分52秒遅れ
37.A・ツェーレ(スイス、バネスト)          20分49秒遅れ
38.J・ヒメネス(スペイン、バネスト)         21分24秒遅れ

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