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【ウルリッヒ落車!ツールはどうなる?】
5月28日から行われているドイツ一周レースに参加していた97年のツール・ド・フランスの覇者、ヤン・ウルリッヒ(ドイツ、テレコム)が、30日の第3ステージで落車。車道に頭を打ちつけられ、病院へ運ばれた。心配するほどのひどい状態ではないそうだが、今季も余りレースに出ず、出ても棄権する事が多かったウルリッヒは、このレースから、本格的にツール・ド・フランスに向けての調整を行うつもりだった。この落車でまた出遅れたウルリッヒ。7月3日からのツール・ド・フランスは、どうなるのであろうか?
【ジロ第14ステージ、パンターニが山を制す】
29日に行われた第14ステージは、ゴール61キロ手前にある標高2511mのハイクラス級の山でジロ初登場のフォウニエラが見所。選手たちの間でも、この山は今までにない程、すごいと言う評判だった。
しかし、パンターニにとっては、「山は山、頂上まで上るしかない。」と言う平凡な答え。さすがに、王者はどんな山にも揺るがない。
レースは、やはりこの山で動きを見せた。「下りが危険だと聞いていたので、上りで出来るだけ差をつけようと、朝から考えてた。」と言うパンターニは、ヒメネスの仕掛けた攻撃に、アタックをして、ライバルたちを、引き離した。そして、逃げていた3選手から30秒足らずの差で頂上を通過。この上りで、ゴッティからは1分、ジャラベールからは2分46秒差をつけた。
しかし、慎重に下りを走ったパンターニは、ゴッティに追い付かれ、頂上で2分遅れていたサボルデッリも下りでパンターニに追い付く。
最後のゴール手前の上りでアタックをかけたサボルデッリが、そのまま独走ゴールし、ステージ優勝を手に入れた。パンターニは2位に入り、ジャラベールからマリアローザを取り返した。
ジロ第14ステージ | 総合成績 |
1.パオロ・サボルデッリ(イタリア、サエコ) 5時間22分13秒 | 1.マルコ・パンターニ(イタリア、メルカトーネ・ウノ) 63時間14分 |
2.M・パンターニ(イタリア、メルカトーネ・ウノ) 1分47秒遅れ | 2.P・サボルデッリ(イタリア、サエコ) 53秒遅れ |
3.D・クラベロ(スペイン、ビタリッシオ) 1分47秒遅れ | 3.I・ゴッティ(イタリア、ポルティ) 1分21秒遅れ |
4.I・ゴッティ(イタリア、ポルティ) 1分47秒遅れ | 4.D・クラベロ(スペイン、ビタリッシオ) 1分22秒遅れ |
5.リシャール・ビランク(フランス、ポルティ) 3分28秒遅れ | 5.L・ジャラベール(フランス、オンセ) 1分45秒遅れ |
その他の選手の総合成績 |
9.O・カメンツィン(スイス、ランプレ) 5分18秒遅れ |
23.R・ビランク(フランス、ポルティ) 11分52秒遅れ |
37.A・ツェーレ(スイス、バネスト) 20分49秒遅れ |
38.J・ヒメネス(スペイン、バネスト) 21分24秒遅れ |
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