DIMANCHE 6 JUIN 1999 

 

 

【ジロ波瀾のまま幕を閉じる】

 パンターニの除外が発表された5日の第21ステージは、それまで2位のサボルデッリにトップのマリアローザを着る権利が与えられたが、サボルデッリは拒否をして、スタート。この日は最後の山岳コースで、ステージ勝利は、ロベルト・エラス(スペイン、ケルメ)が取り、総合は、トップのサボルデッリから34秒遅れだったイバン・ゴッティ(イタリア、ポルティ)が、エラスと同タイムの3位でゴール。サボルデッリを総合で3分35秒離し、トップに躍り出た。

 6日の第22最終ステージは、スプリントでグイディ(イタリア、ポルティ)がステージ優勝を手に入れ、マリアローザを着たゴッティーが、97年以来2度目のジロ優勝を果たした。

 「去年は、スランプに陥ってたんだ。チームが変わった事で、ゼロからやり直せた。97年のジロ初勝利の時は、僕がレースをリードしていたけど、今回はぎりぎりでマリアローザを手に入れた。パンターニが、一番強かったから、先週の日曜日に、もう2位争いしかないと分かったんだ。今日は、やじを飛ばされたり、ある人達からには泥棒呼ばわりされたりして辛かったけど、パンターニを家に送ったのは、僕じゃない。」と優勝したゴッティは語った。

 総合1.2.3位をイタリア人で独占し、幕を閉じた今年のジロだが、パンターニの2連続総合優勝を確信していただけに、イタリア人達にとっては複雑な思いである。

第22ステージ結果  総合結果
1.ファブリッツィオ・グイディ(イタリア、ポルティ) 4時間29分43秒  1.イバン・ゴッティ(イタリア、ポルティ) 99時間55分56秒
2.D・ピエリ(イタリア、ナビガーレ)          同タイム 2.P・サボルデッリ(イタリア、サエコ)  3分35秒遅れ
3.M・Strazzer(イタリア、モビルベッタ)       同タイム 3.G・シモニ(イタリア、バラン)      3分36秒遅れ
4.S・Smetanine(ロシア、ビタリッシオ)       同タイム 4.L・ジャラベール(フランス、オンセ)  5分16秒遅れ
5.S・Schiavina(イタリア、リーゾスコッティ)     同タイム 5.R・エラス(スペイン、ケルメ)      7分47秒遅れ
その他の選手の総合成績
11.O・カメンツィン(スイス、ランプレ)         17分39秒遅れ
14.R・ビランク(フランス、ポルティ)          24分15秒遅れ
33.J・ヒメネス(スペイン、バネスト)         1時間19分34秒遅れ
 

総合優勝;イバン・ゴッティ

ポイント賞;ローラン・ジャラベール

山岳賞;ホセハイメ・ゴンザレス

 

 


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