JEUDI 24 AOUT 2000 

 

【マニュアン、オリンピック出場放棄か?】

先日お伝えしたマニュアンのドーピングに対する処分が24日FFC(フランス自転車競技連盟)から下され、花粉症治療のために投与した薬が、医者の診断書があっても、ドーピングとみなされる薬であったため、ドーピングになったマニュアンに、従来のドーピングと同じ処分の執行猶予つき6ヶ月の出場停止が言い渡された。

少し違うのは、マニュアンがオリンピック選手の代表に選ばれているため、それを考慮して執行猶予がついたくらいだろうか。UCI(国際自転車連盟)の規定によると、「訴訟を起こしている選手はオリンピックへの出場はみとめられない」ということなので、今後UCIあるいはCPLD(ドーピング防止対策委員会)、マニュアン自身が訴えなければ、オリンピックへの出場は可能だ。

しかし、マニュアンはFFCの下した処分に不服を持ち、オリンピック出場を辞退して訴えるつもりらしい。

オリンピック出場選手リスト提出は、金曜日(25日)まで。すでに、ヴィランク、ジャラベール、ブロッシャール、モローが、フランスの代表選手に選ばれている。マニュアンは一体どうするのだろうか?早く決断しないと、控えの選手も出場するチャンスがなくなってしまう。

【千穂のちょっとした話】
オリンピック出場リストに名前が載るか、ドーピングリストに名前が載るか?たぶん、マニュアンはオリンピックを辞退するでしょう。ツールの総合成績もなんてことはない98位(127人中)、今年のツールではステージ優勝もしていないマニュアン。全く悪意のないドーピングで、6ヶ月の処分は少し厳しいように思います。これは、今後のドーピング問題にもかかわるだろうし、戦うべきじゃないでしょうか。テレビでアナウンサーが、「選手は出場停止ですが、ドクター(の処分)はなにもありません。」と最後にボツリと言っていました。これが今のドーピング事情です。


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