VENDREDI 25 AOUT 2000 

 

【マニュアン無念】

執行猶予つき6ヶ月の出場停止処分を不服に裁判を起こして、オリンピック行きを放棄するか、この条件でオリンピック行きのチケットを手に入れるか?(詳しくは過去のJOURNAL参照)
悩んだマニュアンは、金曜日(25日)の午後「自転車競技が、僕の情熱であり、仕事なので、ぜひオリンピックに行きたい」と言う答えを出し、FFC(フランス自転車競技連盟)の下した処分に従う意向を示した。
オリンピック出場リストの提出が午後までだったので、マニュアンのオリンピック出場権は剥奪されることなく、フランス人選手代表としてそのまま名を連ねた。

しかし、その日の夕方、UCI(国際自転車競技連盟)がこのFFCの処分に不服を持ち、マニュアンに訴えを起こしたのだ。「アンチドーピングの規定では、最低6ヶ月間の出場停止で、UCIのアンチドーピング委員またはスポーツ調停裁判の判断なしに、執行猶予はつけられない」と言うものだった。UCIから、スポーツ調停裁判を命じられたマニュアンは、これでオリンピック行きは絶望となってしまった。

【千穂のちょっとした話】
無念としか言いようがありません。ドクターのミスでドーピングになってしまったのに6ヶ月のレース出場停止と言う処分。悩んだあげくそれでもオリンピックに出場することを決めたマニュアンに、UCIの「規則」という名分でのオリンピック出場権剥奪。ツールでコントロールされた時に、すぐ発表されなかったのは、UCIのドクターもその薬が処方箋があってもドーピングである薬と言うことを知らなかったからとの話もあります。その時にすぐ発表されていれば、マニュアンもオリンピック出場にぬか喜びしなくてもよかったのではないでしょうか?
UCI曰く、「フランスのような国民的にもアンチドーピングがさかんな国で、このような矛盾する行動や規則違反があっていいものだろうか。心配なことだ」とのこと。
UCIが自転車競技の楽しさを奪っているような気がするのは私だけでしょうか?

 

 


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