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【ヴェルタ・ア・エスパーニャ 第6ステージ】
ベニドームからヴァレンシアまでの155、5キロ間で行われた第6ステージは、いくつかのアタックがかかっても、結局最後はスプリンターたちがステージ優勝を手に入れる展開の平凡な平坦コース。
しかし、ゴール30キロ手前、集団の中ほどで落車が起こる。この落車で総合7位(1分40秒遅れ)のトンコフが転倒し、ここぞとばかりにドイツテレコムとオンセチームが集団の速度を上げた。遅れをとったトンコフは、チームカーのうしろについて、必死に追いかけた。あれは多分、罰金を取られているに違いない。
ゴールは予想通り、スプリンターたちの争いで、ドイツテレコムが列車になってゴールへ向かう。もちろん、スプリンター、ロンバルディ(イタリア、ドイツテレコム)に勝たせるためだ。最後の数百メートルで、役目を果したドイツテレコムの選手たちが後退し、ロンバルディが先頭でゴールラインを目指す。後方から、強敵フレイレ(スペイン、マペイ)がぐんぐん追い上げてくる。この2人のゴール争いに…。しかし、ゴールラインを越え、手をあげ喜んでいたのは、意外な事にカンティナトロの選手、ボッソーニだった。よく見れば、競り合う2人の横からひょこっと出てゴールしている。ちょっと意表を突くゴールだった。
総合優勝を狙ってヴェルタに望んでいるトンコフは43秒遅れでゴールし、2分24秒遅れの総合8位に落ちてしまった。
総合成績は変わらず、ツェーレがトップ。
第6ステージ成績 | ||
1. | P.ボッソーニ(イタリア、カンティナトロ) | 3時間27分16秒 |
2. | G.ロンバルディ(イタリア、ドイツテレコム) | 同タイム |
3. | O.フレイレ(スペイン、マペイ) | 同タイム |
4. | E.レオニ(イタリア、アレッシオ) | 同タイム |
5. | M.ジェンティリ(イタリア、カンティナトロ) | 同タイム |
総合成績 | ||
1. | A.ツェーレ(スイス、バネスト) | 20時間36分41秒 |
2. | A.オラーノ(スペイン、オンセ) | 1分09秒遅れ |
3. | I.ゴンザレスガルデアノ(スペイン、ヴィタリッチオ) | 1分10秒遅れ |
4. | A.カセロ(スペイン、フェスティナ) | 1分15秒遅れ |
5. | J.ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム) | 1分23秒遅れ |
【千穂のちょっとした話】
今日もテレビで見てました。相変わらずフラマン語ですよ、全く分からん。最後になると横断幕ごとにアナウンサーが残りのキロ数を言ってくれるのですが、画面に出ないのでチンプンカンプン。「ゼスキロ!」って何キロ?
それにしても、ヴェルタって面白いですね。毎日、何か起こっています。今年が特別なんでしょうか?去年はこの時期、マリ共和国に行っていたから、見ていないのでよく分からないんですけど。
スペインのコースは、かなり広い道路が多いですね。フランスとは、規模が違う感じです。広大な大地を走っている映像が多いです。だから、空撮で見るとありの行列のようで面白いです。それに、なぜだか緑がない。そいうや、スペインは何ヶ月も雨が降らない地域があるって、友達のスペイン人が言ってたっけ。フランスと全然違う風景が印象的です。
明日は、最後に山が2つあって、山頂ゴールです。これは、やはり実況ですか?う〜ん、せめてスペイン語放送だったらな。まだその方が、私には分かりやすいんですけどね。この機会にフラマン語、覚えますか?
【アームストロング、あわや】
29日、練習中にアームストロングが事故に遭っていたと本日(31日)報じられた。チームメイトのハミルトンとアンドリューと3人でフランスの山道のヘアピンカーブを下っている時に、対向車線から車が現れハミルトンとアームストロングに追突した。一番被害を受けたのがアームストロングの自転車だった。衝撃でぺしゃんこになってしまったらしい。アームストロング本人は地面に投げ出され、ヘルメットが2つに割れるほどの衝撃だったが、CTの結果、脳に支障はなく擦り傷だけですんだ。ヘルメットを着用していたのが幸いだった。しかし、精神的ダメージが大きいようで、数日間は自転車からはなれるとのコト。今後のレース予定は、10日に行われるGPフルミー、16日GPナシオン(タイムトライアル)。オリンピックのタイムトライアルにも出場予定。
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