JEUDI 31 AOUT 2000 

 

【ヴェルタ・ア・エスパーニャ 第6ステージ】

ベニドームからヴァレンシアまでの155、5キロ間で行われた第6ステージは、いくつかのアタックがかかっても、結局最後はスプリンターたちがステージ優勝を手に入れる展開の平凡な平坦コース。
しかし、ゴール30キロ手前、集団の中ほどで落車が起こる。この落車で総合7位(1分40秒遅れ)のトンコフが転倒し、ここぞとばかりにドイツテレコムとオンセチームが集団の速度を上げた。遅れをとったトンコフは、チームカーのうしろについて、必死に追いかけた。あれは多分、罰金を取られているに違いない。

ゴールは予想通り、スプリンターたちの争いで、ドイツテレコムが列車になってゴールへ向かう。もちろん、スプリンター、ロンバルディ(イタリア、ドイツテレコム)に勝たせるためだ。最後の数百メートルで、役目を果したドイツテレコムの選手たちが後退し、ロンバルディが先頭でゴールラインを目指す。後方から、強敵フレイレ(スペイン、マペイ)がぐんぐん追い上げてくる。この2人のゴール争いに…。しかし、ゴールラインを越え、手をあげ喜んでいたのは、意外な事にカンティナトロの選手、ボッソーニだった。よく見れば、競り合う2人の横からひょこっと出てゴールしている。ちょっと意表を突くゴールだった。

総合優勝を狙ってヴェルタに望んでいるトンコフは43秒遅れでゴールし、2分24秒遅れの総合8位に落ちてしまった。

総合成績は変わらず、ツェーレがトップ。

  第6ステージ成績  
1. P.ボッソーニ(イタリア、カンティナトロ) 3時間27分16秒
2. G.ロンバルディ(イタリア、ドイツテレコム)       同タイム
3. O.フレイレ(スペイン、マペイ) 同タイム
4. E.レオニ(イタリア、アレッシオ)              同タイム
5. M.ジェンティリ(イタリア、カンティナトロ) 同タイム
  総合成績   
1. A.ツェーレ(スイス、バネスト)      20時間36分41秒
2. A.オラーノ(スペイン、オンセ) 1分09秒遅れ
3. I.ゴンザレスガルデアノ(スペイン、ヴィタリッチオ)  1分10秒遅れ
4. A.カセロ(スペイン、フェスティナ) 1分15秒遅れ
5. J.ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム) 1分23秒遅れ

【千穂のちょっとした話】
 今日もテレビで見てました。相変わらずフラマン語ですよ、全く分からん。最後になると横断幕ごとにアナウンサーが残りのキロ数を言ってくれるのですが、画面に出ないのでチンプンカンプン。「ゼスキロ!」って何キロ?
 それにしても、ヴェルタって面白いですね。毎日、何か起こっています。今年が特別なんでしょうか?去年はこの時期、マリ共和国に行っていたから、見ていないのでよく分からないんですけど。
 スペインのコースは、かなり広い道路が多いですね。フランスとは、規模が違う感じです。広大な大地を走っている映像が多いです。だから、空撮で見るとありの行列のようで面白いです。それに、なぜだか緑がない。そいうや、スペインは何ヶ月も雨が降らない地域があるって、友達のスペイン人が言ってたっけ。フランスと全然違う風景が印象的です。
 明日は、最後に山が2つあって、山頂ゴールです。これは、やはり実況ですか?う〜ん、せめてスペイン語放送だったらな。まだその方が、私には分かりやすいんですけどね。この機会にフラマン語、覚えますか?

【アームストロング、あわや】

29日、練習中にアームストロングが事故に遭っていたと本日(31日)報じられた。チームメイトのハミルトンとアンドリューと3人でフランスの山道のヘアピンカーブを下っている時に、対向車線から車が現れハミルトンとアームストロングに追突した。一番被害を受けたのがアームストロングの自転車だった。衝撃でぺしゃんこになってしまったらしい。アームストロング本人は地面に投げ出され、ヘルメットが2つに割れるほどの衝撃だったが、CTの結果、脳に支障はなく擦り傷だけですんだ。ヘルメットを着用していたのが幸いだった。しかし、精神的ダメージが大きいようで、数日間は自転車からはなれるとのコト。今後のレース予定は、10日に行われるGPフルミー、16日GPナシオン(タイムトライアル)。オリンピックのタイムトライアルにも出場予定。

 


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