SAMEDI 2 SEPTEMBRE 2000 

 

【ヴェルタ・ア・エスパーニャ 第8ステージ実況】

第8ステージは、ヴィナロスからポルト・アベンチュラまでの168、5キロ間で行われる。ゴール40キロ手前に、カテゴリー2級の山があるが、このスプリンター向きのこのコース。さて、誰が勝つかな?

本日も、スペインは快晴でとても暑そうだ。J-M.ヒメネス(スペイン、バネスト)が棄権した。さらに今日のステージ勝利最有力候補のフレイレ(イタリア、マペイ)も、レース途中でいきなり棄権。何があったんだろう?
今回のヴェルタは、ホテルで出される食事が新鮮でなく、数選手が食中毒で苦しんでいるようだ。昨日の新聞では、ファッサボルトロがホテルで出された食事をとらなかったと書かれていた。ファッサボルトロは、すでにヴェルタが始まる前に、バルダッチが魚介類にあたってスタートできなかったので、よけいに気を使っているようだ。しかし、フレイレの場合はそうではなかったらしい。持病の背中の痛みがひどく、昨夜も眠れなかったので、とうとう止めてしまったとのこと。オリンピックに出場予定なので、早く回復してもらいたい。

それで、現在レースは、63キロ地点。(先ほどフラマン語のレース中継では、もっと進んでいたので、フランスの中継は生ではないようです。あしからず。)バッソン(フランス、ジャン・ドゥラトゥール)、トレンティ(イタリア、カンティナトロ)、カサグランダ(イタリア、アレッシオ)、スボラダ(チェコ、ランプレ)、マリーニ(イタリア、リキガス)、ペーニャ(コロンビア、ヴィタリッシオ)の6選手が逃げている。集団との差は5分14秒。(15時25分現在)

集団との差は5分30秒に開いた。先頭はアルトデファクサクののぼりに入る。集団からボッテロ(コロンビア、ケルメ)が加速した。ブバー(フランス、ジャン・ドゥラトゥール)が追いかけたが、すぐ集団に吸収されてしまう。集団の先頭は、バネストが引いている。ドイツテレコムの姿は見られない。先頭は相変わらず6選手が逃げている。(16時50分現在)

逃げている先頭グループの中では、ペーニャが一番総合はよく63位だが、10分57分も遅れているので、集団は必死に追いかける様子がない。そのペーニャがアタックした!もう少しで峠の頂上だ。ゴールまであと40キロ近くもあるのに、一人で大丈夫なんだろうか?残された5選手たちは、必死にペーニャを追いかける。ペーニャが頂上を通過した。頂上でのペーニャと5選手との差は50秒、集団とは5分37秒ひらいた。ペーニャの下りの時速は80キロだ。ペーニャが動いたので、集団は相変わらずバネストが引いている。このペーニャ、タイムトライアルが得意らしい。ツェーレも、うかうかしていられない。(17時05分現在)

ペーニャは、快調に走っている。タイムトライアル並の走りだ。5選手との差は1分35秒にひらいた。ファームフリットチームがゴールのスプリントにむけて集団を引き出した。ペーニャと追いかける5選手との差も28秒に縮まる。集団との差は5分7秒。(17時15分現在)

集団は、猛烈な勢いで下っている。この勢いだと、ゴールスプリント勝負になる事は間違いないだろう。ペーニャは、ゴールまで25キロ地点を通過した。後方に5選手が見えている。ついに、ペーニャは5選手に吸収されて、再び6人の逃げグループに戻った。集団とは4分50秒差。集団はファッサボルトロが引いている。集団との差は4分11秒で、徐々に縮まっている。ペーニャも先頭交代に加わり、先頭の6選手は、ゴール目指して走る。ゴールまであと20キロ。(17時25分現在)

3分13秒差に縮まった。ファームフリットが1列になって集団を引いている。もちろん、スプリンターのコエルツに勝たせるためだ。先頭グループと集団の差は3分を切った。先頭グループの時速は40キロ弱で、集団は50キロと表示されている。これでは、吸収されるのは時間の問題だろう。(17時35分現在)

ゴールまであと10キロ。先頭と集団との差は1分36秒。ファッサボルトロが集団を引き出した。さてさて、これだと集団はおいつくんだろうか?先頭グループでアタックがかかった。バッソンが、ひとり置いていかれる。すぐに、追いついた。今度は、ペーニャが苦しそう。加速しても、集団との差はひらかず、1分に縮まっている。スボラダが、必死に先頭の選手たちを励ましているようだ。ゴールまで6キロ。いよいよ、ドイツテレコムが動き出した。スボラダ今日こそ、ステージ勝利を手に入れる事ができるのだろうか?(17時45分現在)

5キロ手前で集団に落車が起こった。かなりの選手が、まきこまれたが、エース選手はいないようだ。集団との差はじわじわ縮まる。集団に捕まりたくないカサグランダは、思いきってアタックした。しかし、集団の勢いにはかなわず吸収され、最後のゴールスプリントに向けて、スプリンターのチーム同士の戦いが始まった。ファッサボルトロの選手が先頭で、ゴールへ。サエコの選手も来たが、ペタッチ(イタリア、ファッサボルトロ)が、両手を上げてゴールした。(17時55分現在)

  第8ステージ成績  
1. A.ペタッチ(イタリア、ファッサボルトロ) 3時間55分20秒
2. B.コンテ(イタリア、サエコ) 同タイム
3. G.ロンバルディ(イタリア、サエコ) 同タイム
4. E.レオニ(イタリア、アレシオ) 同タイム
5. M.ガッリド(アルゼンチン、レラックス) 同タイム
  総合成績   
1. A.ツェーレ(スイス、バネスト)      28時間23分14秒
2. A.オラーノ(スペイン、オンセ) 1分09秒遅れ
3. I.ゴンザレスガルデアノ(スペイン、ヴィタリッチオ)  1分10秒遅れ
4. J.ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム) 1分13秒遅れ
5. A.カセロ(スペイン、フェスティナ) 1分15秒遅れ

【千穂のちょっとした話】
久々にフランスの中継、画像を見なくても分かるのでラクチンでした。でも、フランスの中継が始まるまで見ていたフラマン語の中継の方が、情報が豊富でよかったです。3時からの生中継だったので、棄権した選手の名前が表示されたり(ちなみに、スペイン語です)、フレイレが棄権したあとも、マペイの関係者に電話して原因を聞いたりしていました。この会話は、うれしいことにフランス語だったので、このページの最初に書いた内容が分かったと言うわけです。でも、フラマン語の映像は、選手が2重にも3重にも映るので(電波のせいです)、むちゃくちゃ見にくいんです。明日は、どっちで見ようかな。タイムトライアルだし、生放送優先かな?

 


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