LUNDI 4 SEPTEMBRE 2000 

 

【ヴェルタ・ア・エスパーニャ 第10ステージ実況】

第10ステージは、サバデルからラモリナまでの165、8キロ。カテゴリー2と3級の山を越えて、ゴール35キロほど手前に、カテゴリ−1級のクレネタ峠、そして、同じく1級のラモリナへの頂上ゴールする山岳コース。

17℃、湿度34%、晴れ。先頭はカメンツィン(スイス、ランプレ)、ボッテロ(コロンビア、ケルメ)、ゴンザレス(スペイン、オンセ)など16選手で集団とは12分差。現在ゴールまで70キロ地点。(15時27分現在)

先頭グループの中では、ゴンザレスが1分40秒遅れの総合5位。しかし、チームのエース、オラーノがトップのため、張りきって走るわけにもいかない。とりあえず、ついて行っているみたいだ。ゴールまで60キロ地点で集団とは12分30秒差。先頭グループからファレジン(イタリア、マペイ)がアタックした。でも、誰もついて行かず。ゴールまで55キロ。これから、いよいよ最初の難関の峠に入る。ファレジンと集団との差は8分54秒。(15時48分現在)

ファレジンと先頭グループは30秒差、集団は8分13秒差だ。クレネタ峠ののぼりに入った。集団は、ケルメが引いている。ケルメのあとには、オラーノがピッタリくっついている。ウルリッヒ、ツェーレもいい位置にいるようだ。先頭グループとの差は6分52秒。セヴィーリャ(スペイン、ケルメ)、エスカルティン(スペイン、ケルメ)、エラス(スペイン、ケルメ)、ウルリッヒ、ベッリ(イタリア、ファッサボルトロ)の順で上っていく。ツェーレ、オラーノは?(16時7分現在)

いた〜、ツェーレ。おぉ、集団がいつのまにか切れ、第2集団にツェーレがいるようだ。オラーノは、ケルメとウルリッヒの集団後方にいる。先頭はファレジン。カメンツィンのグループとオラーノの集団は5分46秒差。オラーノとツェーレのグループの差は25秒。ツェーレ、今日も調子が悪いのか?(16時15分現在)

ファレジン、カルデナス(コロンビア、ケルメ)においつかれた。すぐさま、ゴンザレスもついて来た。2人は、あっという間にファレジンを抜かし、先頭に立った。しかし、すぐペーニャ(コロンビア、ヴィタリッチオ)などが追いつく。そして、ペーニャの加速に、カルデナスがアタック。さすが、ケルメのコロンビア人だ。山に強いらしい。オラーノの集団は、相変わらずケルメが引いている。ツェーレはその集団から35秒遅れでツェーレが引いている。ここにヴィランク(フランス、ポルティ)も発見。先頭のカルデナスとオラーノの集団とは5分21秒差。頂上はまだだ。(16時25分現在)

カルデナスに、ゴンザレスとペーニャが追いついたが、ペーニャはきつそうで、差が少し開いた。しかし、また追いつく。先頭は3人になった。ウルリッヒは相変わらず、集団の先頭のいい位置だ。うしろに、ヴィノクロフ(カザフスタン、ドイツテレコム)の姿が見える。お〜ぉ、ファレジン復活。デルオルモ(スペイン、ウスカルテル)も先頭3人に合流した。ツェーレきつそうだ。チームメイト(1人のみ)にアシストしてもらい、見えなくなった前の集団を目指す。デルオルモが加速して先頭になった。デルオルモと集団との差は5分4秒。徐々に縮まっている。カルデナスとゴンザレスが先頭に追いついた。オラーノ集団とツェーレの差は1分55秒もひらいた。(16時40分現在)

カルデナスが単独で頂上を通過し、12秒遅れでゴンザレス、ペーニャ、デルオルモが通過した。ツェーレは、フラフラだ。バネストのチームカーから、ツェーレに何か話しかけている。4分52秒遅れで、集団が頂上を通過した。先頭から8分8秒遅れで、ツェーレが通過した。(16時50分現在)

先頭は再び数人のグループになり、最後の峠のふもとモリナの町を通過した。ゴールまであと24キロだ。先頭でカメンツィンがアタック!これに、ペーニャがついて行く。先頭とオラーノがいる集団とは3分52秒差だ。いつのまにやら先頭は、オドリオゾラ(スペイン、バネスト)、ファレジン、カルデナス、ギュストフ(ウクライナ、ファッサボルトロ)を含む6選手になっている。あと20キロ弱。(17時05分現在)

ゴールまであと11キロ。いよいよ最後の上りだ。このペースだと、オラーノの黄金ジャージ(ヴェルタは黄色ジャージじゃなくって黄金)は、ゴンザレスに奪われてしまうのか?先頭と集団とは3分42秒差。エラスの心拍数は167。カセロは142。先頭6人と集団は3分19秒差。だんだん縮まってきた。(17時18分現在)

すみません。先頭はゴンザレスとデルオルモの2人。36秒遅れでカメンツィンがいる6人のグループ、そしてそれから2分32秒遅れでオラーノのいる集団。最後の5キロ平均7%の上りに入った。ここで、ゴンザレスとデルオルモもカメンツィンのグループと合流。オラーノの集団に、ヴィランクが入ってるもよう。先頭グループでは、カルデナスとオドリオゾラが少し飛び出した。(17時26分現在)

オラーノが集団から遅れている。カルデナスとオドリオゾラは軽快に2人でのぼっていく。エラスの心拍数は173。あ〜、オラーノ苦しい。集団との差があいて行く。先頭2人にペーニャも追いついた。オラーノも集団に追いついた。先頭は、カルデナス、オドリオゾラ、ペーニャの3人。ペーニャがアタックし、カルデナスがついて行く。カルデナスが追い越し、そのままカルデナス先頭でゴール。オドリオゾラが2位で片手をあげてゴールに入った。先頭から2分32秒遅れでヴィランクがゴール。2分46秒遅れで、オラーノがゴール。あれ?ウルリッヒがそのあとに来ているのでは?どうした、ウルリッヒ?とりあえず、総合1位はゴンザレスになったようだ。(17時42分現在)

  第10ステージ  
1. R.カルデナス(コロンビア、ケルメ) 4時間34分10秒
2. J.オドリオゾラ(スペイン、バネスト) 同タイム
3. V.ペーニャ(コロンビア、ヴィタリッシオ) 2秒遅れ
4. O.カメンツィン(スイス、ランプレ) 15秒遅れ
5. S.ゴンザレス(スペイン、オンセ) 15秒遅れ
14. エスカルティン(スペイン、ケルメ) 2分23秒遅れ
15. R.ヴィランク(フランス、ポルティ) 2分33秒遅れ
30. A.オラーノ(スペイン、オンセ) 2分47秒遅れ
36. J.ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム) 2分50秒遅れ
68. A.ツェーレ(スイス、バネスト) 15分47秒遅れ
  総合成績   
1. S.ゴンザレス(スペイン、オンセ)      33時間45分30秒
2. A.オラーノ(スペイン、オンセ) 52秒遅れ
3. A.カセロ(スペイン、フェスティナ)  59秒遅れ
4. J.ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム) 2分遅れ
5. I.グレスガルディアノ(スペイン、ヴィタリッシオ) 2分41秒遅れ
6. R.エラス(スペイン、ケルメ) 3分21秒遅れ
8. P.トンコフ(ロシア、マペイ) 4分01秒遅れ
23. R.ヴィランク(フランス、ポルティ) 10分01秒遅れ
38. A.ツェーレ(スイス、バネスト) 14分47秒遅れ

【千穂のちょっとした話】
 今日のレースは接戦で、気がつけば先頭がかわっていて、今までで一番実況がしにくいレースでした。その上、よく知らない選手のオンパレード。名前がむつかしい。オドリオゾラに、デルオルモ。特に今日優勝したカルデナスをどうしてもカルナンデスと書いてしまい(カルナンデスの方がスペイン人っぽい名前じゃないですか)、「ナス、なす、茄子」と思いながら書いてました。だから、カルデナスは茄子チャンと勝手に私はあだ名をつけた次第です。それにしても、ツェーレのヴェルタは終わってしまいましたね。一昨日までトップにいたとは思えない走り。う〜、残念。それから、ウルリッヒどうしたんでしょ〜ね。また、パンクって事はないでしょうが、最後の上りまでずっと先頭の方にいて、調子は良さそうだったのに。ハンガーノックかな?明日も山です。そして、明日も頂上ゴールでカテゴリーは超級です。これは、ケルメチームが来るに違いありません。でも、できるだけ名前の簡単な人が出てきて欲しいな。


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