MARDI 5 SEPTEMBRE 2000 

 

【ヴェルタ・ア・エスパーニャ 第11ステージ実況】

第11ステージもアルプからアンドラの136、5キロの山岳コースだ。ゴール手前70キロと30キロ地点に、カテゴリー1級の峠があり、最後に標高2230mのカテゴリー超級の峠をのぼってゴールだ。

現在、ペロン(イタリア、ファッサボルトロ)、アルダグ(ドイツ、ドイツテレコム)、ズンチェンコ(ポーランド、ラペコル)の3選手が先頭。2分40秒遅れで、タフィ(イタリア、マペイ)含む3選手それから数十秒遅れで集団が追いかけている。レースが速いようで、現在ゴール70キロ手前のの最初のカテゴリー1級の峠だ。ペロンがアタックし、一人で頂上を目指す。ペロン先頭で、タフィなどは吸収されたみたいだ。集団からロペズデミュナイン(スペン、ウスカルテル)が飛び出した。そのあと、グティエレス(スペイン、ケルメ)が追いつき、2人で走る。そこへ、ベルトラン(スペイン、マペイ)が追いつく。そして、なんとツェーレ(スイス、バネスト)までやってきた。タイムが離れているといえども、やはりヴェルタで優勝した事のあるツェーレをほっておくわけはなく、すぐにゴンザレス(スペイン、オンセ)が追いかけてきた。セヴィーリャ(スペイン、ケルメ)も追いつき、数選手のグループができた。ウルリッヒはまだ動かない。(15時02分現在)

ペロンが独走で峠を通過した。つぎにズンチェンコが通過。グティエレスとベルトランとディルーカ(イタリア、カンティナトロ)が、逃げていたアルダグに追いついく。1分55秒遅れで峠を通過。ペロンから2分37秒遅れで、ウルリッヒの集団が通過した。ツェーレは?よく分からないが、逃げているみたいだ。ツェーレとゴンザレスのグループは7人かな?(15時14分現在)

先頭は、いぜんペロン。そのあとに、2分32秒遅れでブロッシャール(フランス、ジャン・ドゥラトゥール)が追いかけている。ゴールまで55.2キロ。ブロッシャールとペロンとの差は2分10秒。くだりをかけぬけて行く。集団にいたと思われるザラベッティア(スペイン、オンセ)が落車して地面に座りこんでいる。空撮なので、よく分からないが、外傷はなく頭を打ったようだ。地面に寝転がってしまった。救急車がやってきた。ザラベッティア、リタイア。(15時30分現在)

ペロン先頭で、ゴールまであと42.5キロ、つぎの山のふもとの町を通過する。2分29秒遅れで、ケルメの選手が3人(エスカルティン、セヴィーリャ、?)もいる8人のグループが通過した。ゴンザレスの集団は、それから1分43秒遅れて通過。集団の前のほうに、ツェーレがいる。集団は、フェスティナが引いている。(15時55分現在)

エスカルティンのグループは、セヴィーリャ(スペイン、ケルメ)、ルビエラ(スペイン、ケルメ)、A.オサ(スペイン、バネスト)、テテリオク(カザフスタン、リキガス)、サストレ(スペイン、オンセ)、ライセカ(スペイン、ウスカルテル)、ブランコ(スペイン、ヴィタリッシオ)の8選手だ。オラーノが集団から遅れをとっている。しかし、誰もアシストする選手がいない。ペロンはまだ先頭を走っているが辛そうだ。あぁ〜、ついにペロンはケルメのグループに吸収されてしまった。オラーノは後ろから来た第2集団に吸収されてしまった。でも、これでアシストが一人ついた。(16時14分現在)

ルビエラ、エスカルティン、セヴィーリャ、ライセカ、ブランコ、サストレが頂上を通過した。集団から少し飛び出し、ヴィランクが通過。集団は2分17秒遅れで頂上を通過した。オラーノは、集団に追いついたみたいだ。ゴールまであと25キロ。(16時25分現在)

17.8キロののぼりで平均勾配は5.2%。残り15キロだ。エスカルティン、ルビエラ、セヴィーリャ、サストレ、ブランコ、ライセカの6人が先頭。2分26秒遅れで、ヴィランク、テテリオクなどの6選手が通過。先頭から3分遅れで集団が通過した。さて、今日もケルメが勝つのか?総合トップはかわるのか?(16時40分現在)

ヴィランクのグループからベルトラン(スペイン、マペイ)がアタックした。先頭はあと10キロ、エスカルティンは後方にいて、ルビエラとセヴィーリャが先頭を引いている。先頭では、ライセカがアタックをかけた。先頭から2分27秒遅れでベルトランは残り10キロ地点を通過。集団は先頭から3分10秒遅れで通過。ライセカの努力空しく、ケルメに捕まってしまった。まだ少し逃げていたペロンをベルトランが追い越した。残り8キロ。セヴィーリャがアタック。エースのエスカルティンはほっておいていいのだろうか?ライセカも追いついた。出遅れたエスカルティンが先頭で上っていく。ライセカがトップ。ヴィランクは集団に吸収された。エラスが集団を引いている。あ〜、エラスがエスカルティンの集団にいれば、もう少し面白い展開だったのにな。お〜、そのエラスがアタックだ。うしろにベッリ(イタリア、ファッサボルトロ)がピッタリくっついている。(16時54分現在)

エラスが猛烈に走っている。これは、総合トップが変わるか?いくらなんでも、3分21秒差はちょっと無理?エラス、少し張りきりすぎたようで、ペース落ちたようだが軽快。いつのまにかベッリも引き離され、後方からは、誰もおって来れない。先頭のライセカから2分44秒遅れのベルトランにエラスが追いついた。エラスが、先頭でベルトランがうしろにくっついている。エラスの前にセヴィーリャが見えた。エラスをアシストするために待っていたんだろうか?ライセカ残り4キロだ。エラスは先頭から2分40秒遅れ。ゴンザレスのグループは、エラスから41秒遅れだ。ウルリッヒ、ヴィランクもこの中にいる。(17時04分現在)

ゴンザレス苦しそうだ。ライセカは最後の2キロ地点を通過。独走だ。エスカルティンはどこだかよく分からない。ゴンザレスは、他の選手たちに追いぬかされて行く。アシストはいない。エラスはセヴィーリャのアシストで快調にのぼる。エラスも2キロ通過。セヴィーリャ、ここで力尽きた。でも、エラスとゴンザレスの差が2分6秒ひらいた。エラスの前に今度はエスカルティンが見えた。ライセカ、ゴールに向かってひた走る。あと1キロ。(17時11分現在)

ライセカは何度も後ろを振り返って、余裕の独走でゴール。2位には、オンセのサストレがゴール。ブランコが1分2秒遅れで3位にゴール。ベルトランのうしろにエラスがくっつきゴールを目指す。最後はエラスが前に出て、1分50秒遅れでゴール。1分59秒遅れでエスカルティンがゴール。トンコフもゴール。しかし、まだゴンザレスもウルリッヒもいない。ウルリヒが来たぁ。ライセカから4分15秒遅れでゴール。ゴンザレスが来た。6分19秒遅れ。という事はエラスが総合タイム3分21秒遅れなので、総合トップか?と思ったら、なんと総合トップはカセロ(スペイン、フェスティナ)だ!エラスはカセロより1分16秒遅れの2位。ケルメの努力は、まだ続く…。

  第11ステージ    
1. R.ライセカ(スペイン、ウスカルテル) 3時間43分25秒  
2. C.サストレ(スペイン、オンセ) 50秒遅れ  
3. S.ブランコ(スペイン、ヴィタリッシオ) 1分04秒遅れ  
4. R.エラス(スペイン、ケルメ) 1分50秒遅れ  
5. M.ベルトラン(スペイン、マペイ) 1分50秒遅れ  
6. エスカルティン(スペイン、ケルメ) 2分遅れ  
10. R.ヴィランク(フランス、ポルティ) 2分57秒遅れ  
11. A.カセロ(スペイン、フェスティナ) 2分57秒遅れ  
21. J.ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム) 4分17秒遅れ  
26. A.オラーノ(スペイン、オンセ) 6分43秒遅れ  
34. A.ツェーレ(スイス、バネスト) 8分11秒遅れ  
  総合成績     
1. A.カセロ(スペイン、フェスティナ)     37時間32分51秒
2. R.エラス(スペイン、ケルメ) 1分15秒遅れ
3. I.グレスガルディアノ(スペイン、ヴィタリッシオ)  1分42秒遅れ
4. J.ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム) 2分21秒遅れ
5. S.ゴンザレス(スペイン、オンセ)  2分44秒遅れ
6. P.トンコフ(ロシア、マペイ) 2分47秒遅れ
9. A.オラーノ(スペイン、オンセ) 3分39秒遅れ
19. R.ヴィランク(フランス、ポルティ) 9分02秒遅れ
.30. A.ツェーレ(スイス、バネスト) 19分02秒遅れ

【千穂のちょっとした話】
今日は、ちょっと展開に付いて行けず、このHPを見てくださった方も、何がなんだか分からなかったのではないでしょうか?最後は、ケルメが大活躍!でもその割には、結果がもう一つですが…。エラスの追い上げカッコよかったです。でも、もう少しエスカルティンに頑張って欲しかったな。今日のレースで、総合成績の上位が大きく入れ替わりました。だけど、ウルリッヒは昨日と変わらず総合4位。しかし、タイムは加算されているんですね。ウルリッヒの2連覇は、難しいんでしょうか?山頂ゴールの山岳ステージはあと2つあります。だから、チーム的にもエラスが優勝候補NO.1と思うんですが、カセロはタイムトライアルが得意だし、どうなるかな?

明日は休息日です。だから、この実況もお休みです。


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