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【ヴェルタ・ア・エスパーニャ 第14ステージ】
第14ステージは、サンタンデールからコヴァノンガ峠にゴールする146、5キロの山岳コース。スタート地点は16℃だったが、標高1110mのゴールになると29℃と言う気温の中レースは行われた。スタートしてすぐに、ヴィノクロフ(カザフスタン、ドイツテレコム)、カルデナス(コロンビア、ケルメ)、ズンチェンコ(ロシア、ラペコル)、エルベ(フランス、ポルティ)などが逃げた。総合成績は下位の選手だったので、集団は追う気はなく、最後のコヴァノンガ峠まで逃げていた。しかし、ゴール手前約12キロ、峠のふもとからケルメが集団を引き出す。この動きを知ってかどうか分からないが、先頭グループから、ズンチェンコがアタックをかけた。ケルメの加速に、グランパーでない選手たちはどんどん引き離されてしまう。すごい勢いだ。またくスピードが違う。ボッテロ、エスカルティンが先頭を引いて、エラスはつねに2番手くらい。ケルメの加速で、逃げていた選手たちも、次々に集団に飲み込まれてしまった。
このパワフルなケルメの動きに、アシストのいない総合トップのカセロ(スペイン、フェスティナ)はついて行けず。ヴィランク(フランス、ポルティ)、トンコフ(ロシア、マペイ)はさらにうしろだ。エラスがカセロから1分15秒以上離せば、総合トップは変わる。ゴール7キロ手前で、エラスとカセロの差は42秒。先頭は、ズンチェンコが一人でエラスから1分35秒先を走る。ケルメのアシストたちは、いつのまにか消え、エラスは総合トップとステージ優勝を狙って、17%の一番きつい上りでアタックをかけた。エラスの勢いはすごかったが、先頭のズンチェンコには追いつかず、ズンチェンコが逃げ切ってゴールした。2位に逃げグループにいたプガチが入り、エラスは3位。気になる総合争いだが、カセロはなかなか来ない。そして、エラスから1分16秒遅れでカセロがゴールした。これで、総合トップの座はエラスに移ったのだ。しかし…
数分後、プガチとエラスに2秒差があり審判員のタイム間違いで、1秒カセロのほうが早いということになり、黄金ジャージはカセロの手に渡たり、観客の前で渡された。しかし…
また会議が行われた結果、数分後に審判員からカセロはトップから2分15秒遅れでゴールし、エラスは1分遅れでゴールしたと訂正され、この場合同タイムだが、タイムトライアルのコンマ一秒差を測った結果、エラスが総合トップと言う事になった。2時間ほどかかって、やっと結果が出たそうだ。
注)こういうワケで、今日の結果は見るHPによって微妙に違っているので、正式なタイムはよく分かりません。
第14ステージ | |||
1. | A.ズンチェンコ(ロシア、ラペコル) | 3時間38分08秒 | |
2. | I.プガチ(モルダビア、サエコ) | 57秒遅れ | |
3. | R.エラス(スペイン、ケルメ) | 1分遅れ | |
4. | R.カルデナス(コロンビア、ケルメ) | 1分26秒遅れ | |
5. | C.サストレ(スペイン、オンセ) | 1分35秒遅れ | |
総合成績 | |||
1. | R.エラス(スペイン、ケルメ) | 47時間15分54秒 | |
2. | A.カセロ(スペイン、フェスティナ) | 同タイム | |
3. | I.グレスガルディアノ(スペイン、ヴィタリッシオ) | 1分48秒遅れ | |
4. | S.ゴンザレス(スペイン、オンセ) | 2分29秒遅れ | |
5. | P.トンコフ(ロシア、マペイ) | 3分21秒遅れ |
【千穂のちょっとした話】
ヴェルタ実況、ご無沙汰しておりました。今日はGPフルミーに行っていました。水谷選手が出場していて、ベッソンショッスールの補給地点で、補給食をサコッシュに入れるお手伝いをさせてもらいました。今日は天気が良く、9月のフランスにしては異様な暑さ。また、一段と黒くなってしまいました。
今日のヴェルタですが、すごい展開だったようです。もちろん、ビデオをセットして行ったのですが、途中で切れてしまってました。がび〜ん!それも、エラスがアタックかけてすぐの最高にいいところでおしまい。あ〜ぁ。でも、火曜日にすごい山が残ってます。楽しみですね。
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