JEUDI 14 SEPTEMBRE 2000 

 

 

【ヴェルタ・ア・エスパーニャ 第18ステージ】

昨日の『千穂のちょっとした話』に、「今日のコースはカテゴリー1級の山がぴょこんとあるだけ」と書きましたが、私の見ていたHPのコース表が間違っていたため、実際のコースは、カテゴリー2、1、2、3級がひしめいている山岳コース。2時半にテレビをつけたら、もうレースをやっていたので、おかしいな?と思って調べたところ、この事実が判明しました。だから、今日のレースは面白そうです。1級の山は、平均5、9%で最高7、7%の勾配の上りです。

現在、もう最初のカテゴリー1級の峠のふもと。ゴールまで81キロもある。オドリオゾラ(スペイン、バネスト)と、ファンケセル(オランダ、ファームフリット)の2人が逃げていたが、ふもとの手前でガルシアアコスタ(スペイン、バネスト)、ペタッキ(イタリア、ファッサボルトロ)など集団から逃げたグループに吸収された。先頭は6人のグループ。集団は、ケルメが先頭。3分差くらい開いている。(15時13分現在)

デルオルモ(スペイン、ウスカルテル)が集団からアタックした。ライセカ(スペイン、ウスカルテル)も追いついた。集団から、ヴィランク(フランス、ポルティ)、ジェーケル(スイス、フェスティナ)、C.ガルシア(スペイン、ヴィタリッシオ)が逃げる。そして、先ほどのウスカルテル2人に追いついた。しかし、いつの間にがヴィランクの姿は消えていた。先頭グループとそれを追う4人の差は1分40秒。それから、さらに40秒遅れで集団がいる。ヴィランクは、一人で走っているが、もうすぐ集団につかまりそうだ。先頭と4人の差が縮まり、1分4秒。先頭と集団との差は、そんなに変わっていない。(15時34分現在)

ルビエラの心拍数は177。今集団は、6%の坂を登っている。8%の表示が出た。オラーノくるし〜。一気に引き離されて行く。先頭では、ガルシアアコスタがアタック!独走だ。ガルシアアコスタ頂上地点を通過。18秒遅れで、デルオルモとライセカ、モレニ(イタリア、リキガス)が通過した。下りで追いつかれるかと思ったガルシアアコスタは、いぜん独走。ライセカのグループに、オドリオゾラが加わり、4選手となった。カテゴリー2級の峠に入った。ガルシアアコスタどうなるか?(15時52分現在)

ガルシアアコスタは、ファレジン(イタリア、マペイ)が加わった後方の5選手グループと1分14秒差、それから遅れること1分で集団がいる。ライセカがアタック!一人で前にいるガルシアアコスタを追いかける。ガルシアアコスタ、7%表示の坂を上る。今日はテレビで坂の勾配が表示されるのでなかなか面白い。ガルシアアコスタとライセカの差は46秒。それから50秒遅れで集団。ライセカとガルシアアコスタとの差が徐々に縮まっている。車がどんどんガルシアアコスタをぬいて行く。これは、ライセカがうしろに来ている証拠だ。ライセカはガルシアアコスタに追いついた。先頭2人と集団は1分29秒差。(16時08分現在)

ライセカが先頭でうしろにガルシアアコスタが付いてのぼっていく。集団との差が1分40秒にひらいた。2人は頂上を通過。1分56秒遅れて集団が通過した。エラスは集団の4番目でくだる。前はもちろんケルメが3人だ。ゴールまであと37キロ。下りはガルシアアコスタの方が得意らしく、ライセカは少し遅れをとっている。2人は、3級の峠をのぼり始めた。集団とは1分30秒差だ。(16時27分現在)

集団ものぼりに入った。先頭の2人、のぼりに入るとライセカがいつも前だ。集団とは1分44秒差。集団は、ケルメが5人でコントロール。この雰囲気では、カセロがアタックしようともできないだろう。先頭2人頂上を通過。ジェンティリ(イタリア、カンティナトロ)が集団から飛び出した。ジェンティリが1分31秒遅れで頂上を通過。先頭から1分46秒遅れで、集団も通過した。ジェンティリは先頭から1分22秒遅れ、集団は1分42秒遅れだ。あとは、ゴールに向かって標高は下がるのみ。ゴールまであと26キロ。2人で逃げ切れるのか?(16時42分現在)

集団からヴィノクロフがアタック!1分前を走っているガルシアアコスタとライセカを追う。徐々に差は縮まっている。この調子だと前の2人に追いつくか?先頭から40秒遅れでヴィノクロフ、1分10秒遅れで集団。ヴィノクロフの時速は70キロ。先頭2人とヴィノクロフの時速はほぼ同じ。47キロくらいだ。このままじゃ、ヴィノクロフ追いつかないぞ。集団も同じくらいの時速らしく、差は全く変化なし。これは、2人逃げ切れるか?15キロ手前で、先頭とヴィノクロフの差は36秒。(17時現在)

先頭とヴィノクロフは37秒差。あ〜、縮まりそうで縮まらない!それから遅れること32秒で集団。先頭の2人はあと10キロだ。ヴィノクロフが41秒遅れて、のこり10キロ通過。集団は、先頭から1分18秒遅れだ。ヴィノクロフはまた37秒差に縮めた。一人で追いつくのは、厳しいか?あ、なんとヴィランクが集団から飛び出した。誰も追う気配なし。今日は、ヴィランク調子いいのか?先頭は残り5キロだ。31秒遅れでヴィノクロフは5キロの横断幕通過。(17時10分現在)

ライセカ、さっきから手を上げ、しきりにチームカーを呼んでいる。ライセカがアタックした!でも、ガルシアアコスタも必死について行く。この牽制で後ろのヴィノクロフとの差が19秒に縮まった。あと2キロだ。ヴィノクロフ15秒遅れだ。先頭の2人は、最後のゴールスプリントに向けて、牽制気味。ヴィノクロフが、車の合間を抜けて、前の2人に追いついた。3人でゴールスプリントだ。ガルシアアコスタ優勢で、ゴールへ向かう!しかし、どうしたことかガルシアアコスタ、ゴール数百メートル手前で足を止めた。横から必死になって、ヴィノクロフとライセカが迫る。最後はヴィノクロフがガッツポーズでゴール!ガルシアアコスタは、頭を垂れてゴールした。悔しそうだ。でも、どうしてガルシアアコスタはあそこで走るのを止めてしまったんだろう?チェーンが外れたんだろうか?それともゴールラインを間違えたのか?テレビで見る限り、どちらかと言えば後者のような気がするけど…。あのまま走っていれば、ガルシアアコスタの優勝は間違いなかったのに。(17時23分現在)

  第18ステージ  
1. A.ヴィノクロフ(カザフスタン、ドイツテレコム) 3時間24分33秒  
2. R.ライセカ(スペイン、ウスカルテル) 同タイム
3. J.ガルシアアコスタ(スペイン、バネスト) 同タイム
4. C.モレニ(イタリア、リキガス) 1分1秒遅れ
5. M.ジェンティリ(イタリア、カンティナトロ) 1分1秒遅れ  
  総合成績     
1. R.エラス(スペイン、ケルメ) 63時間09分18秒  
2. A.カセロ(スペイン、フェスティナ) 3分41秒遅れ  
3. P.トンコフ(ロシア、マペイ)  4分50秒遅れ  
4. R.ルムサス(リトアニア、ファッサボルトロ)  6分37秒遅れ  
5. S.ゴンザレス(スペイン、オンセ) 7分03秒遅れ  

【千穂のちょっとした話】
今日は最後があれれ〜って感じで、ちょっと拍子抜けしてしまいましたが、全体的に面白いレースでした。特にヴィーノ(ヴィノクロフ)が頑張ってたので、去年カジノの取材で面識のある私はヴィ〜ノ〜と応援しつつ書いてました(笑)。追いつきそうで、なかなか追いつかないところがスリリングで、あれもヴィーノの演出だったのでしょうか?超冷静で、クールな人です。優勝インタービューではヴィーノの口癖「Je suis content(僕はうれしいよ)」と言っているに違いありません。ドイツテレコムに移籍して、これといった優勝がまだなかったので、やっとかと言う感じです。それにしても、ガルシアアコスタに何が起こったのか?それが気になるなぁ。

【ツェーレ移籍】
現在ヴェルタで総合42位のアレックス・ツェーレ(スイス、バネスト)が、来季よりドイツのチームCoast-Wattenscheidに移籍するらしい。

 


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