VENDREDI 13 OCTOBRE 2000 

 

 

【世界選手権エスポワール(U23)】

 世界選手権のエスポワール男子(23歳以下)が午後からフランスのプルエーで行われた。日本からは、Takashi Tsumuraya選手と Masamichi Yamamoto選手が出場。 (手元にローマ字表記のリストしかないので、漢字名が分かりません。)

 今日のプルエーは快晴。しかし、風は強い。14、15Kmのコースを12周する総距離169、8キロで行われたレースは、10周目に入ってイタリア選手を3人含む12人の逃げグループから、ペトロフ(ロシア)が一人で飛び出す。しかし、ペトロフを追う先頭グループはイタリア選手が多いため、他の国の選手は力を使いたがらず、先頭交代がうまく行かない。先頭のペトロフは、10日に行われたタイムトライアルですでに世界選タイトルを取った選手で、タイムトライアルが得意なだけに一人でひたすたら走る。しかし、ラストの周回で最後の難関ティマレクの上りに入ると、それまで悠々と走っていたペトロフが舌を出して苦しそうな表情を見せる。そして、後方からはアタックをかけたポポビッチ(ウクライナ)とベルヌッチ(イタリア)が17秒差で迫ってきた。残り1キロで、ペトロフと2人の差は10秒。最後の力を振りしぼって、ペトロフはゴールへ向かう。ゴール手前で後ろを振り向き、2人との差を確認してからペトロフは両手を離し、喜びいっぱいでゴールした。

 集団がゴールする寸前に、集団の中ほどでイタリアの選手が前の選手と接触し大落車が発生。フランスの選手が全く動かず数分間地面に横たわっていたので、容態が心配されたが意識はあり、すぐに救急車で運ばれた。外傷の方は大した事はないようだ。

 タイムトライアルに続き、金メダルを獲得したペトロフは、これで来季のマペイ入りが確実になった。タイムトライアルもロードレースも得意となれば、今後の活躍が大いに期待される。

  結果
1. ペトロフ(ロシア) 3時間58分06
2. ポポビッチ(ウクライナ) 3秒遅れ
3. ベルヌッチ(イタリア) 3秒遅れ
4. キルチェン(ルクセンブルグ) 14秒遅れ
5. サバリアウスカス(リトアニア) 14秒遅れ
  集団 7位〜63位 32秒遅れ
66. やまもと(日本) 1分9秒遅れ
102. つむらや(日本) 16分20秒遅れ

【千穂のちょっとした話】
日本人選手2人とも完走しました。うれしいですね。23歳以下のレースはプロレースと違い、「協力」とか「犠牲」があまりみられないので、なかなか面白かったです。「いい成績を残してプロ入りするぞ!」という気迫があふれ出ている感じでした。


 

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