le journal 1021

　SAMEDI 21 OCTOBRE 2000　

ワールドカップ第10最終戦のジロ・デ・ロンバルディアがイタリアのヴァレセからベルガモの258キロ間で行われている。チミルとザベルのワールドカップポイント争いが見所だ。

天気は、曇り。雨は降っていないようだ。現在、9選手ファラゼン、レベリン（イタリア、リキガス）、ベッリ（イタリア、ファッサボルトロ）、ルムサス（リトアニア、ファッサボルトロ）、カサグランデ（イタリア、ヴィニカルディローラ）、バルトリ（イタリア、マペイ）などが先頭。チミルの調子はいいようだが、この先頭グループに入りそびれ、集団にいるようだ。30秒遅れでボーヘルト（オランダ、ラボバンク）数選手のグループが先頭を追い、集団はヴィランク（フランス、ポルティ）と去年の覇者チェレスティノ（イタリア、ポルティ）が先頭にいる。ゴールまであと50キロほど。（15時30分現在）

ザベルが棄権した。チミルが上位に入れば、ワールドカップトップは逆転するだろう。しかし、チミルのいる集団と先頭の差は広がりつつある。先頭でアクセルソン（スウェーデン、パナリア）がアタック。誰も追わず、あっという間に15秒差が開く。後方で、カサグランデが動くが差は広がる。45秒広がったところで、バルトリ、レベリンなどが加速し、少しスピードが上がる。ゴールまであと35キロ。チミルのいる集団は2分30秒。アクセルソンは上りをのぼる。後方でレベリン、ベッリ、ルムサス、カサグランデが加速。バルトリついて行けない。B.ツベルクはレベリンたちに追いついた。（15時55分現在）

アクセルソンは、快調に走っている。アクセルソンが勝てば、スウェーデン人としては初のワールドカップ勝利だ。バルトリが孤独に下りを走っている。前方に選手が見えているようだが追いつかない。やっと追いついた。アクセルソンとバルトリ、レベリンなどの6選手のグループとの差は35秒。残り22キロ。先頭と6選手のグループは40秒差に再び広がった。6選手の中には、ファッサボルトロチームが2人（ベッリとルムサス）いるので有利だ。ゴールまであと15キロ。差はかわらず40秒。まだ、バルトリのグループは先頭のアクセルソンを追う気配はない。（16時11分現在）　

差は38秒、少し縮まった。アクセルソンは残り10キロ。逃げ切れるか？レベリン、カサグランデ、バルトリ、ベッリ、ルムサス、B.ツベルクの6選手はまだ追いかけない。なぜだ？先頭との差は42秒に開いた。アクセルソン、口をあけて苦しそうにしながらも、ゴールを目指す。後方は、エース級の選手ばかりなので差が開いていても、アクセルソンは気が抜けない。お～、バルトリがアタックした。すかさずカサグランデがついて行く。すぐにみんなが追いついた。次は、ベッリだ。すぐさまレベリンがついて行く。6キロで32秒差。アクセルソン逃げ切れるか？また6選手はグループになる。今度は、ツベルクが加速。ルムサスがうしろにつく。アクセルソン、ゴール4キロ手前の石畳ののぼりに入った。最後に石畳の上りは、きつそうだ。あー、うしろに6選手が迫る。石畳をすいすいと上っていく。差は30秒。ベッリが遅れた。舗装道路だがのぼりだ。カサグランデがアタック。つべるく遅れ気味。アクセルソンは下りに入った。カサグランデが10秒差でうしろに迫っている。ルムサスがカサグランデに追いついた。アクセルソンは厳しい状況だ。アクセルソン、残り1キロだ。あ、カサグランデからアクセルソンが見えた。もう、お終いだ。カサグランデが先頭でゴールへ向かう。ルムサスが後ろから迫り、カサグランデを抜きゴール！ゴールスプリントにアクセルソンの姿はなかった。あと、数十秒差があればアクセルソンは逃げ切られていたかもしれないのに…残念。集団がゴール。チミルは残念ながらワールドカップポイント足らず、2000年のW杯チャンピョンはザベルとなった。（16時35分現在）

	結果
1.	ルムサス（リトアニア、ファッサボルトロ）	6時間18分36秒
2.	カサグランデ（イタリア、ヴィニカルディローラ）	同タイム
3.	アクセルソン（スウェーデン、パナリア）	4秒遅れ
4.	B・ツベルク（スイス、ラボバンク）	7秒遅れ
5.	バルトリ（イタリア、マペイ）	７秒遅れ

【千穂のちょっとした話】
今日は、ベルギーの放送でレースを見ました。フラマン語ではなく、フランス語でした。フランスのテレビ（FRANCE2）は、ゴールしてもまだラグビーを中継中です。ベルギーのテレビが見られるところに住んでて良かったぁ。でも、今日の放送は空撮が多かったので、すごく分かりにくいレースでした。それに、チミルVSザベルは戦うほどの活躍をしなったし、少し面白みの欠けるレースでしたが、アクセルソンが最後にレースを盛り上げてくれた感じです。あれで逃げ切ってくれれば、さらに良かったのに…
2位に入ったカサグランデは、来季ファッサボルトロで走ります。ファッサボルトロは、今年のツール･ド･フランスには出場しなかったのですが、ワンデーレースなどでかなり目立った活躍をしていたので、来年はさらに強力になりそうです。