MERCREDI 25 OCTOBRE 2000 

 

 

【フェスティナ裁判 3日目】

 フェスティナのドーピング事件についての裁判の3日目は、午後からローラン・ブロッシャールがフェスティナ時代のドーピング行為と97年の世界選手権について発言した。

 97年のスペインサンセバスチャンで行われた世界選手権で、世界チャンピョンになったブロッシャールは、その時コントロールで陽性が見つかったが、後日診断書を提出してUCIからの処分を免れた。スペインの医者に治療の目的で使われた薬がコントロールに引っかかったのだが、診断書有無の微妙なシステムについての疑問が問われた。今後UCIの責任者が、このシステムについて発言を求められると思われる。ブロッシャールは、世界選手権に勝つためのドーピングは一切していないと世界選手権でのドーピングについては否定。しかし、ツール・ド・フランスなどのステージレースでは、ドーピングをしていたとはっきり告白した。その後、パスカル・エルベが証人として呼ばれ、ヴィランクと同じく2年ぶりにドーピングをしていた事を認めた。

【千穂のちょっとした話】
今日、裁判所へ傍聴に行ってきました。午前中は、弁護士たちの話であまり面白くなかったのですが、午後からは当時フェスティナで働いていた人や、ブロッシャールの発言が聴けて、なかなか興味深かったです。こんな事なら、昨日行っていれば良かった…。午後からの一般の傍聴席は満席で、裁判所の外に空席を待つ人の列ができていました。裁判は緊張した雰囲気ですが、時には笑いが起こったりしていました。ソワニエのウィリー・フォイクト、当時監督だったブリューノ・ルセルなども発言をし、どのようなドーピング薬が使用されていたかと言う事が話され、裁判官はドーピングの副作用などをブロッシャールに聞いていました。私は途中で退出したのですが、その後はエルベ、ヴィランクなどの話もあったようで、特に年収についての質問がされていたようです。午後8時のニュースでもまだ裁判は続いていると言っていたので、何が話されたのか気になるところです。


過去のLe Journal

Top | HISAKI's | Profile | Mail

Copyright © 2000 Chiho IWASA