JEUDI 26 OCTOBRE 2000 

 

 

【フェスティナ裁判 4日目】

 裁判4日目の今日は、かつてラ・フランセーズデジュの選手エルワン・モンテウーが、自転車界のドーピングのシステムについて証言した。モンテウーは、97年から始められた血液コントロールでヘマトクリット値が50以上あり、ドーピングの疑いがあるとチームからクビにされたドーピング犠牲者の一人。今日は、99年の春に出版された引退に至るまでのドーピング行為について書かれた自伝の内容に沿って事実を問われた。「兄の影響で若いころからドーピングに手を染めていたが、プロの自転車界ではみんながやっていたから、同じようにしていただけ。僕の場合、平常のヘマトクリット値が高かったので、EPOを使うとすぐに規定値の50を越えてしまった。でも、やはりドーピングだけではレース勝てない。チャンピョンは、ドーピングをしていてもチャンピョンだと思う」とモンテウーは語たり、「監督はドーピングの事実を知っていたけれど、フェスティナのようにチーム一丸となってしていたのではなく、ソワニエのジェフ・ドンが薬を調達し、選手が個人的に行っていた。だから、チームが薬のお金を工面してくれるフェスティナに多くの選手たちは行きたがっていた」とラ・フランセーズデジューや自転車界のドーピングについて暴露した。明日は、ドーピング薬の種類や効果などが話されるようである。

【21世紀ツールコース発表】

来年のツール・ド・フランスのコース発表がパリで行われた。7月7日フランス北部の港町ダンケルクからスタートする来年のコースは、北の海コートドパール(オパール海岸)を走り、第2ステージからベルギーに入る。第4ステージは激坂で有名なユイがスタート地点になっている。第5ステージはフランスにもどり、67キロに及ぶチームタイムトライアルが行われる。第8ステージのストラスブルグ〜コルマール間は162キロと短いが、起伏があり厳しいコースだ。その後アルプスに入り、ラルプデュエズにゴールした翌日上りのコースで個人タイムトライアルが行われる。ここで、スプリンターたちは一気に振り落とされる。
 タイムトライアルのあとは休日で、ペルピニャンに移動し、ピレネーの山岳を3ステージこなし、2度目の休息日をポーでとり、フランス中部を通ってパリのゴールへ向かう。ゴール全前日には、例年のように個人タイムトライアルがあり、ここで総合順位が確実となるだろう。
 21世紀のツールの総距離は3450Kmと例年より短い。これはドーピングを防ぐためのひとつの対策だ。来年は完全に生まれ変わった距離より質のツール・ド・フランスが楽しめるだろう。

 

 


過去のLe Journal

Top | HISAKI's | Profile | Mail

Copyright © 2000 Chiho IWASA