SAMEDI 11 NOVEMBRE 2000 

 

 

【USポスタルドーピング疑惑続報】

先日お伝えしたUSポスタルのドーピング疑惑だが、USポスタルの泊まっていた部屋から見つかったのではなく、ホテルにいた車が放棄したと言うあいまいなものなので、その後それほど騒がれていない。

今回テレビ撮影を行ったフランス3でさえ、98年のツールで、フランス2(国営放送)がアシックスチームのホテル近くのゴミ箱をあさり、注射器などをみつけた模様をニュースで放映し、選手たちや視聴者から反感をかった前例があるので、証拠不充分とみなし、この映像を放映するには至たっていない。

しかし、判事に手紙が送られたため、現在この件について仮調査が行われているのは確かだ。裁判を開かなくてはならない状況だと判断された場合、また大事件に発展するだろうが、取るに足らないものと判断されれば、この話題は闇の中に消えてしまうだろう。

また別件で、新たにフランス、ブルターニュ地方のレンヌの税関でドーピング薬が見つかり、現在それに関わった自転車選手の調査が行われている。

【千穂のちょっとした話】
発見された薬はまだ1つしか発表されていませんが、もう全て分かっているそうです。
このニュースが「ルモンド」紙に掲載された日のテレビニュースは、どこもアメリカの大統領選挙の話題でしたが、フランス2がこのことを少し取り上げていました。これからプロを目指す若い自転車選手たちのレポートもあり、「ドーピングなしではプロに入れない」と言うコメントもありました。事態はプロ選手だけでなく、プロを目指す青少年にも発展しているところが、自転車界の大きな問題となっており、これからの改善すべき問題です。そのため彼らの鏡マイヨジョーヌ保持者であるアームストロング率いるUSポスタルのこの件は、闇に消えていいものか、またまた大騒ぎすべきことなのか、そのあたりが大変難しいところです。裁判をして、はっきりシロと分かれば一番いいのですが…


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