LUNDI 9 ILLET 2001 

【第2ステージ】

 昨日までの天気とは違い、今日は晴天。選手たちはスタート前にヴィラージュに来て、ブースのお姉さんたちに、ちょっかいをかけている。観察していたところ、今日のお姉さんたちの一番人気は、バルトリだった。天気はいいが風が強く、気温は低めだ。最初のスプリントポイントはキルシプー(エストニア、AG2r)が獲得し、ボーナスタイム6秒を稼ぐ。暫定マイヨジョーヌまで、あとわずか1秒だ。45キロ地点でデュラン(フランス、ラ・フランセーズデジュ)がアタックし、レースの火蓋が切られた。今日のコースはまっ平ら。途中からベルギーに入るので、ベルギー選手たちは張りきっている。ムセーウ(ベルギー、ドモ)含む13選手の逃げグループが形成され、国境を越えベルギーに入る。沿道には、自国の選手を応援しようと、凄まじい数の人たちがベルギー国旗や黄色いフラマンの旗を振りかざして応援。さすがは、自転車大国ベルギー。風とアタックの影響で一時は2つにばらけていた集団だったが、こんなところで差を開けられてはたまらないと、I.バネストコムやフェスティナが必死で追いかけ、集団は一つになった。今日は追い風の影響もあり、ハイスピードでレースは進む。

 90キロ地点でひとグル-プになった集団から、セニョール(フランス、ジャン・ドゥラトゥール)がアタックし、アニョロト(フランス、AG2r)が追走する。一発ステージ勝利を狙って、ディエルクセンス(ベルギー、ランプレ)などが集団から数選手が飛び出し、9選手になった。先頭グループは、集団との差をじわじわ広げる。最大2分35秒差に広げた先頭グループだったが、集団に吸収され、ファンフィフテ(ベルギー、ロト)がアタックをかけ、クナーフン(オランダ、ドモ)など4選手が、集団から逃げ出す。ゴール28キロ手前で、デッケーとウォータースのラボバンク勢が集団からアタックをかけ、オグレディ(オーストラリア、クレディアグリコル)やハンター(南アフリカ、ランプレ)などが追走。逃げていた選手に追いつき、先頭は16人となった。その頃集団の後ろでは、落車が発生し、初日のプロローグで落車したミラー(イギリス、コフィディス)や昨日の落車で左腕が痛々しいナルデッロ(イタリア、マペイ)などが、またまた巻き込まれた。先頭の16選手を捕まえるため、スプリンターを擁するテレコムやAG2rが集団のスピードを上げるが、思いどうりに差が縮まらず、逃げグループは逃げ切り、最後はウォータースが、熱狂的な観客が見守るなか、自国ベルギーのアントワープにゴールした。このステージ優勝で、さらにうれしいことに、マイヨジョーヌまで獲得。ツール・ド・フランスを観戦にきたベルギー人たちには、大喜びだった。

第1ステージ成績
1.M・ウォーテース(ベルギー、ラボバンク)     4時間55分15秒
2.A・プレトー(フランス、フェスティナ)          同タイム
3.R・ハンター(ロシア、ランプレ)              同タイム
4.S・クナーフン(オランダ、ドモ)              同タイム
5.S・オグレディ(オーストラリア、クレディアグリコル) 同タイム

総合成績
1.M・ウォーテース(ベルギー、ラボバンク)      4時間55分15秒
2.S・オグレディ(オーストラリア、クレディアグリコル) 12秒遅れ 
3.S・クナーフン(オランダ、ドモ)              27秒遅れ
4.C・モロー(フランス、フェスティナ)           27秒遅れ
5.J・キルシプー(エストニア、AG2r)             28秒遅れ

 

【千穂のちょっとした話】
 今日は、国境を越えてベルギーへ。でも、いつが国境だったのかよく分かりませんでした。ただベルギーに入ると、沿道には観客がいっぱい!!おかげで、抜け道を通ってコースに入れる場所も、人で埋め尽くされて通行止めでした。「コースに入らせて!」と道をふさいでいた観客の人に言ったら、怒られちゃっいました。でも、フラマン語なのでよく分からなかったけど…。私も前は観客としてコースの外で見ていたので、怒りたい気持ちもよく分かるから、こんな時とっても複雑です。今日の場合、結局は断念しました。
最後はゴール2キロ手前で見ていたのですが、みんな自転車に乗ってきていて、人と同じ数の自転車がコース横に置かれていました。ベルギー、すごし!レースの無線では、「シュート、シュート!」の連発。ハラハラドキドキ、映像みたいよ〜と思いつつ、沿道にいました。
明日はできれば、カメラマンとは別行動でゴールに直行したい!と思う私です。できるかな?


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