VENDREDI 13 JUILLET 2001 

【第6ステージ】

気温18℃曇りぞらの中、第6ステージはコメルシー〜ストラスブルグ間の211、5キロで行われた。今日のレースもスタート10キロでアタックが開始され、いろいろな選手がステージ優勝を狙って集団から飛び出す。最初のスプリント地点を過ぎた43キロで、メルクス(ベルギー、ドモ)、バルトリ(イタリア、マペイ)、フェルブリュッヘ(ベルギー、ロト)、ブロシャール(フランス、ジャン・ドゥラトゥール)、ベッシー(フランス、クレディアグリコル)の5選手がアタックをかけ、集団を引き離した。30秒、40秒と差は開き、1分以上開いたところで、クレディアグリコルが逃げグループを追走し始める。しかし、先頭との差は徐々に開くばかり。

153キロ地点、カテゴリー2級の峠には何重ものすごい人だかり。峠のふもとで先頭と集団との差3分以上。上りで、集団からミラー(イギリス、コフィディス)が遅れ、数選手が集団から脱落する。先頭5選手はリズムを保ちながら、ブロッシャール、フェルブルッヘ、ベッシーの順位で頂上を通過した。集団はこの峠で一挙にばらけ、小さなグループになって頂上を通過した。山岳ジャージのアルガン(フランス、ジャン・ドゥラトゥール)は、2分35秒遅れで通過した。最高3分40秒開いていた先頭のグループは、この峠をくだり、徐々に差を詰められる。

ゴール30キロ手前のプリントは、フェルブリュッヘ、ブロッシャールの順に、スプリントポイントを通過した。集団とは2分20秒遅れ。25キロ手前で集団との差は1分45秒。ゴールが近づくにつれ、集団との差は徐々に縮まる。12キロ手前で、集団との差は30秒。バルトリたちが逃げ切るコトは厳しそうだ。

フェルブリュッヘが最後まで粘っていたが、ゴール3キロ手前で、集団に吸収。勝負はスプリントに持ちこまれ、カスパー(フランス、ラ・フランセーズデジュ)やナゾン(フランス、ボンジュール)などが攻めるが、ベルギーチャンピョンのカペル(ベルギー、AG2r)との絶妙のタイミングでゴールまで導かれたキルシプー(エストニア、AG2r)が、このステージを制した。

第6ステージ
1.J・キルシプー(エストニア、AG2r)         4時間50分39秒
2.D・ナゾン(フランス、ラ・フランセーズデジュ)   同タイム
3.J・スボラダ(チェコ、ランプレ)            同タイム
4.T・ステールス(ベルギー、マペイ)          同タイム
5.E・ザベル(ドイツ、ドイツテレコム)         同タイム         

24.J・ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム)           同タイム
47.L・アームストロング(アメリカ、USポスタル)       同タイム

総合成績
1.S・オグレディ(オーストラリア、クレディアグリコル) 20時間54分21秒
2.J・フォイクト(ドイツ、クレディアグリコル)           26秒遅れ 
3.B・ジュリック(アメリカ、クレディアグリコル)          27秒遅れ
4.
I・ゴンサレスデガルデアノ(スペイン、オンセ)         57秒遅れ
5.
J・ベロキ(スペイン、オンセ)                  1分7秒遅れ

8.C・モロー(フランス、フェスティナ)              1分17秒遅れ
15.L・アームストロング(アメリカ、USポスタル)        1分53秒遅れ
19.J・ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム)            2分20秒遅れ

 
 

【千穂のちょっとした話】
今日はカテゴリー2級の山へ行ったら、すごい人垣で、クラクションのならない私の乗っている車は大変でした。車の横をバンバン叩いて進んだのですが、レースが通過してしまったあとだったので、次から次に人が来て、一向に進めず。「パルド〜ン」と声を張り上げても、なかなか前には進めないし、手は痛くなるばかり…。結局、ゴールの中継は車の中のラジオで聞きました。それはそれで、楽しかったですが…。ちょいと再現してみましょう。「カペルがきた!クリストフじゃなくて、ルドヴィックだ!カスパー、カスパーが来る。いや、ナゾン、ナゾン、ナゾン、ナゾン。ゴールに入ったのは、キュルシプー(フランス人はなぜか、キルシプーのコトをこう発音する)!!キュルシプ〜〜ゥ!!」
名前を連呼するだけなんですが、おっおっおっおお〜来た来た!!って、感じで聞いてました。熱狂さが、競馬の中継を聞いている感じ。分かるかな?キルシプーの勝利、テレビで見たかったぁ。この実況を聞きたい人は、
www.radio-france.frのfrance-infoで、30分おきくらいにツール中継やってますよ。


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