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【第6ステージ】
気温18℃曇りぞらの中、第6ステージはコメルシー〜ストラスブルグ間の211、5キロで行われた。今日のレースもスタート10キロでアタックが開始され、いろいろな選手がステージ優勝を狙って集団から飛び出す。最初のスプリント地点を過ぎた43キロで、メルクス(ベルギー、ドモ)、バルトリ(イタリア、マペイ)、フェルブリュッヘ(ベルギー、ロト)、ブロシャール(フランス、ジャン・ドゥラトゥール)、ベッシー(フランス、クレディアグリコル)の5選手がアタックをかけ、集団を引き離した。30秒、40秒と差は開き、1分以上開いたところで、クレディアグリコルが逃げグループを追走し始める。しかし、先頭との差は徐々に開くばかり。
153キロ地点、カテゴリー2級の峠には何重ものすごい人だかり。峠のふもとで先頭と集団との差3分以上。上りで、集団からミラー(イギリス、コフィディス)が遅れ、数選手が集団から脱落する。先頭5選手はリズムを保ちながら、ブロッシャール、フェルブルッヘ、ベッシーの順位で頂上を通過した。集団はこの峠で一挙にばらけ、小さなグループになって頂上を通過した。山岳ジャージのアルガン(フランス、ジャン・ドゥラトゥール)は、2分35秒遅れで通過した。最高3分40秒開いていた先頭のグループは、この峠をくだり、徐々に差を詰められる。
ゴール30キロ手前のプリントは、フェルブリュッヘ、ブロッシャールの順に、スプリントポイントを通過した。集団とは2分20秒遅れ。25キロ手前で集団との差は1分45秒。ゴールが近づくにつれ、集団との差は徐々に縮まる。12キロ手前で、集団との差は30秒。バルトリたちが逃げ切るコトは厳しそうだ。
フェルブリュッヘが最後まで粘っていたが、ゴール3キロ手前で、集団に吸収。勝負はスプリントに持ちこまれ、カスパー(フランス、ラ・フランセーズデジュ)やナゾン(フランス、ボンジュール)などが攻めるが、ベルギーチャンピョンのカペル(ベルギー、AG2r)との絶妙のタイミングでゴールまで導かれたキルシプー(エストニア、AG2r)が、このステージを制した。
第6ステージ 1.J・キルシプー(エストニア、AG2r) 4時間50分39秒 2.D・ナゾン(フランス、ラ・フランセーズデジュ) 同タイム 3.J・スボラダ(チェコ、ランプレ) 同タイム 4.T・ステールス(ベルギー、マペイ) 同タイム 5.E・ザベル(ドイツ、ドイツテレコム) 同タイム 24.J・ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム) 同タイム 総合成績 |
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【千穂のちょっとした話】
今日はカテゴリー2級の山へ行ったら、すごい人垣で、クラクションのならない私の乗っている車は大変でした。車の横をバンバン叩いて進んだのですが、レースが通過してしまったあとだったので、次から次に人が来て、一向に進めず。「パルド〜ン」と声を張り上げても、なかなか前には進めないし、手は痛くなるばかり…。結局、ゴールの中継は車の中のラジオで聞きました。それはそれで、楽しかったですが…。ちょいと再現してみましょう。「カペルがきた!クリストフじゃなくて、ルドヴィックだ!カスパー、カスパーが来る。いや、ナゾン、ナゾン、ナゾン、ナゾン。ゴールに入ったのは、キュルシプー(フランス人はなぜか、キルシプーのコトをこう発音する)!!キュルシプ〜〜ゥ!!」
名前を連呼するだけなんですが、おっおっおっおお〜来た来た!!って、感じで聞いてました。熱狂さが、競馬の中継を聞いている感じ。分かるかな?キルシプーの勝利、テレビで見たかったぁ。この実況を聞きたい人は、www.radio-france.frのfrance-infoで、30分おきくらいにツール中継やってますよ。
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