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【第8ステージ】
また今日も天気が悪い。朝から雨は止むコトなく、降り続けた。気温は、ゴール地点で9℃。寒い、寒い!コルマールからポンタルリエを走る222,5キロの第8ステージは、カテゴリー3、4級の峠があるが、平凡な平地コースだ。昨日落車したバッソ(イタリア、ファッサボルトロ)はケガのため、今朝出走せず。朝、キルシプー(エストニア、AG2r)に会ったので話をすると、「昨日は辛かったけど、今日は僕向きのコースだから、行けそうかも?」と言っていた。私も、今日はスプリンターたちの戦いになるだろうと思っていた。しかし、レースが始まってみれば…。
レースが始まって間もない5キロ地点で、ロダ(イタリア、ファッサボルトロ)、ウォータース(ベルギー、ラボバンク)、A.ゴンザレス(スペイン、ケルメ)、ディエルクセンス(ベルギー、ランプレ)がアタックした。この逃げに、オグレディ(オーストラリア、クレディアグリコル)、クナーフン(オランダ、ドモ)、ヴィノクロフ(カザフスタン、ドイツテレコム)など11選手が追いつく。15選手となり集団との差を離しつつあった矢先に、ヴィノクロフがパンクで後退。集団に吸収されてしまった。
14人となった先頭は、雨にもかかわらず、最初の1時間は時速48キロで進む。集団は全く追いかける気はなく、のんびり進んでいる。レースは1時間、2時間と過ぎていくが、先頭と集団との差は全く縮まらない。75キロ地点で、15分も差が開いた。先頭14選手のスピードは全く衰えないが、集団は依然のんびり走行だ。先頭には、現在マイヨジョーヌを着ているフォイクト(ドイツ、クレディアグリコル)と同じチームのオグレディがいるし、このまま逃げ切れれば、オグレディのマイヨジョーヌが確実なため、必死で追おうとしない。誰か追わないのかッ!ゴールが近づくにつれ、差は20分、30分と開くばかり。ゴール16,5キロのスプリントポイントで、加速した逃げグループは分裂し、先頭はウォータース(ベルギー、ラボバンク)、A.ゴンザレス(スペイン、ケルメ)、デッケル(オランダ、ラボバンク)、クナーフン(オランダ、ドモ)の4人となり、ゴールへ向かう。217、5キロに及ぶ逃げの最後を飾ったのは、逃げ男デッケルだった。今年はまだステージ優勝を果していなかったデッケル。今年もまた、長い長い逃げの末、勝利を手にした。マイヨジョーヌは、フォイクトから昨日まで着ていたオグレディに返却された。
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第8ステージ 1.E・デッケル(オランダ、ラボバンク) 4時間59分18秒 2.A・ゴンザレス(スペイン、ケルメ) 同タイム 3.S・クナーフン(オランダ、ドモ) 同タイム 4.M・ウォータース(ベルギー、ラボバンク) 4秒遅れ 5.S・オグレディ(オーストラリア、クレディアグリコル) 2分32秒遅れ 22.J・ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム) 35分54秒遅れ 総合成績 |
【千穂のちょっとした話】
昨日落車したバッソが鎖骨骨折のため出走せず、ちょっと残念でした。しかし、私は今日はそれどころではなくって、車に乗り遅れて、コルマールの町に置いてけぼり。運の悪いコトにいつもぶら下げている小さなカバンも持っていなくて、携帯電話もなければお金もない!選手はスタートしちゃったし、乗るはずの車はいた場所にもういないし、どうしよう?と思いつつも、とりあえずコースに沿って観客の合間を走る、走る。でも、一向に乗るはずの車は見つからず…もう、だめだ。どうしよう?プレスカードを見せて、どこかのプレスカーに乗るしかないなぁ〜と諦めかけていたところに、見覚えのある車が…。あ〜ぁ、良かったよぉ〜。なんでも、コルマールの街が綺麗だったので、写真を撮っていたとか。えぇ〜、私を待っていてくれたわけじゃないの!!まあ、何はともあれ、車に乗ることがで来て良かったです。
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