LUNDI 16 JUILLET 2001 

【第9ステージ】

今朝は久しぶりに太陽が出て、いい天気だった。しかし、レースが始まってみれば、曇り空。雨が降らないだけましかな。今日はポンタルリエからエクスレバンまで小高い丘を越える185キロのコース。0キロ地点を過ぎてすぐ、アタックがかかり、吸収されては他の選手がアタックし、絶えずアタックがかかりっぱなしで、レースはハイスピードとなり、最初の1時間は時速50キロで進んだ。

3キロ地点で、D・エチェバリア(スペイン、ウスカルテル)とマグジー(オーストリア、ラ・フランセーズデジュ)がアタックをかける。集団は全く反応せず、2人は逃げを成功させる。ワンテンポ遅れて、イヴァノフ(ロシア、ファッサボルトロ)が集団から抜け出し、先頭の2選手を追い、下りでスピードを加速し追いついた。68キロ地点で、集団との差は1分30秒開く。83キロで、補給地点のためスピードが落ちた集団からアニョロト(フランス、AG2r)がアタックをかける。集団を引き離したものの、集団から7分ほど差が開いた先頭の3選手にはなかなか追いつかず、140キロ地点で総合2位のシモン(フランス、ボンジュール)率いるボンジュールチームの働きで、スピードの上がった集団に吸収された。

ゴール10キロ手前で後ろから迫る集団との差は51秒。このままでは、吸収されてしまうと危機を感じたイヴァノフが、アタックをかける。他の2人は追いかける力はなく、イヴァノフが独走でゴールを目指し、後ろを気にしながらも、最後はジャージを整え、空を見上げながら満面の笑みでゴールに入った。

マイヨジョーヌを守ったオグレディは、「今までのステージで、今日が一番辛かった。昨日の夜は、あまり寝られなかったんだ。予想通り、シモンがマイヨジョーヌを狙って攻めてきたので、ヒヤヒヤしたよ。とにかく、ジャージを守りきれて良かったよ」と語った。

第9ステージ
1.
イヴァノフ(ロシア、ファッサボルトロ)        4時間59分18秒
2.
D・エチェバリア(スペイン、ウスカルテル)       16秒遅れ
3.
マグジー(オーストリア、ラ・フランセーズデジュ)   17秒遅れ
4.E・ザベル(ドイツ、ドイツテレコム)           24秒遅れ
5.D・ナゾン(フランス、ボンジュール)           24秒遅れ
       
38.J・ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム)        24秒遅れ
32.L・アームストロング(アメリカ、USポスタル)     24秒遅れ 

総合成績
1.S・オグレディ(オーストラリア、クレディアグリコル)  38時間55分30秒
2.F・シモン(フランス、ボンジュール)           4分32秒遅れ 
3.B・
DE GROOT(オランダ、ラボバンク)         21分16秒遅れ
4.A・キビレフ(カザフスタン、コフィディス)         22分07秒遅れ
5.
S・トゥテンベルグドイツ、フェスティナ)         27分15秒遅れ

11.L・ジャラベール(フランス、CSCティスカリ)       31分57秒遅れ
17.C・モロー(フランス、フェスティナ)            34分43秒遅れ
23.L・アームストロング(アメリカ、USポスタル)      35分19秒遅れ
26.J・ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム)          35分46秒遅れ

【千穂のちょっとした話】
今朝、ルノーのガレージに行って、クラクションが鳴るようにしてもらいました。クラクション自体が悪かったらしく、交換したら鳴るようになりました。修理してくれたお兄さん、フランス人にしては手際が良く、あっという間に直してくれました。これで、明日からの山岳コースはバッチリです。
明日は、ついにラルプデュエズ、アルプス山岳コースに突入!この30分以上の総合タイム差がどう覆されるのかが大きな見どころ。マイヨジョーヌのオグレディは、スプリンターなので山には弱く、明日総合トップの座が変わるのは確かです。ただ2位のシモンがどこまで奮闘するかということと、4位のキビレフがどれだけの力を発揮するかですね。キビレフは、山に強いんですよ。カザフスタン人がマイヨジョーヌを取るコトが出来るのか?それとも、やはりアームストロングやウルリッヒなど有力選手が、一気にトップに上がるのか?明日は、絶対見逃せないレースです。


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