VENDREDI 20 JUILLET 2001 

【第12ステージ】

ペルピニャンをスタートし、エクス・レ・テルムのプラトー・デ・ボナスクルにゴールする166.5キロのコース。今日は、とても天気がいい。だが、横風がすごく、沿道にたっている旗が今にもちぎれそうだ。スタートして最初の難関、標高1506mのジョウ峠の上りで、プロローグでステージ優勝したクリストフ・モローがリタイアした。昨年は総合4位で現時点で総合6位、今年こそは最終日のシャンゼリゼで表彰台へ上ることができるだろうと、フランス人国民の期待は大きかった。その彼が、プレネーに入ったところで、突然のリタイア。「今朝の朝食の時は、いつもどうりだったのに」と、チームメイトたちも驚いたくらい突然の出来事だった。今だ真相はわからない。

レースの方は、またもやランス・アームストロングが爆発した。最後の上りで、ウルリッヒとアームストロングが並んで上る。先頭は、カルデナス(コロンビア、ケルメ)で、次にライセカ(スペイン、ウスカルテル)が追い、そのあとにこの2人が続く。ゴール手前数キロでウルリッヒの後にいたアームストロングがアタックしたかと思うと、あっという間にウルリッヒの視界から消え去ってしまった。苦しい表情のウルリッヒと涼しげな顔のアームストロング。どこにそんな力があるのかと思われる完璧なまでのアームストロングの走りに、ウルリッヒも完全にノックアウト。先頭を走っていたカルデナスがステージ優勝し、アームストロングは今日もウルリッヒとの差を広げ、3位でゴールした。しかし、まだマイヨ・ジョーヌはランスの手には入らない。トップから4分4秒遅れで、ゴールしたシモンは、今日も無事マイヨジョーヌを守り抜くことがで来た。明日は、超級の山岳コース。ついにアームストロングのマイヨジョーヌ姿が見られるステージなるに違いない。

第12ステージ
1.F・カルデナス(コロンビア、ケルメ)     
    5時間03分34秒
2.R・ライセカ(スペイン、ウスカルテル)          13秒遅れ
3.
L・アームストロング(アメリカ、USポスタル)      15秒遅れ
4.J・ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム)          38秒遅れ
5.D・エチェバリア(スペイン、ウスカルテル)       59秒遅れ

総合成績
1.F・シモン(フランス、ボンジュール)          51時間56分14秒
2.A・キビレフ(カザフスタン、コフィディス)        8分42秒遅れ 
3.L・アームストロング(アメリカ、USポスタル)      9分10秒遅れ
4.J・ベロキ(スペイン、オンセ)               13分14秒遅れ
5.J・ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム)         13分15秒遅れ

【千穂のちょっとした話】
今日もゴールのプレスセンターでテレビを見ながらパソコン。だけど、ゴールに着いて、お昼を食べて、ちょっとパソコンをしていたら、あっという間にもう選手たちはゴールする時間。う〜っ、1日が早過ぎる!と言うわけで、今日のレースレポートはこんな感じになってしまいました。すみません。
今日は、コースにたくさんの日本人の姿を見かけました。昨日、市民参加のレース「エタップ・デュ・ツール」があったので、それを終えて観に来ていた人が多かったようです。去年は、雪が降ったという「エタップ・デュ・ツール」、今年は雨だったようです。参加した方々お疲れ様でした!

 


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