SAMEDI 23 MARS 2002 

【ワールドカップ第1戦 ミラノ〜サンレモ】

ミラノ〜サンレモが、23日行われた。全長287キロのこのレース、例年平均時速は40キロほどで、ゴール25キロ手前のチプレッサとポッジオの峠にならないとレースは始まらない。そして、最終的にはゴールスプリントに持ちこまれるのが、常である。このレース、ツール・ド・フランスのスプリンターの証、マイヨヴェールでおなじみのザベル(ドイツ、ドイツテレコム)が1997、98、2000、01と、4勝しているが、同じくスプリンター王の地元イタリアのチッポリーニは今だかつて勝ったことがない。

晴天の中行われたこのレース、今年はちょっとした波瀾が起こった。チプレッサのひとつ手前、カポベルタを下ったところで、なんとザベルが落車に巻き込まれてしまった。タイヤを交換し走るものの、集団からは1分遅れ。そのあとすぐ、優勝候補にあげられていたディルーカも落車に巻き込まれ、地面に倒れたまま動けず。のちに走り出したものの、優勝の望みは消えてしまった。

期待されていた選手たちがチプレッサの前で消えてしまったレースは、このあとポッジオでヴィノクロフ(カザフスタン、ドイツテレコム)がアタック!一気に集団のスピードが上がり、ベッティーニが先頭でポッジオを越え、下りでフィグエラス(イタリア、パナリア)が追いつき、2選手でゴールを目指す。集団とは9秒差、あと2キロ。

チッポリーニ、フレイレ、チミル、スプリンターたちが勝利を狙って集団で動き出したとたん、先頭2選手は集団に吸収され、ゼブラ模様のジャージを着たアクア・エ・サポーネの選手が先頭に立ち、チッポリーニは4番手につく。トレンティー(アメリカ、アクア・エ・サポーネ)のアシストで、先頭に立ったチッポリーニは、12回目の挑戦でやっと念願のミラノ〜サンレモの初勝利を果した。

1.チッポリーニ(イタリア、アクア・エ・サポーネ) 6時間39分30秒 
2.ロドリゲス(アメリカ、ドモ) 同タイム 
3.M.ツベルグ(スイス、ラボバンク) 同タイム
4.プランカールト(ベルギー、コフィディス) 同タイム
4.フレイレ(スペイン、マペイ) 同タイム

 

【千穂のちょっとした話】
マキュエン、ディルーカ、ザベルなど期待されていたスプリンターが落車で、消えてしまったので、最後はスプリンターを擁するチーム同士の戦いがさほどなく、少々迫力に欠けてましたが、アクア・エ・サポーネのアシストはばっちり。シマウマ模様の列車は、なかなかの見どころでした。チッポリーニにとってはやっと手に入れたこの勝利。どれだけ、この日を待ち望んでいたことか…チッポリーニ、35歳。今シーズンもまだまだ活躍が期待されそうです。


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