MERCREDI 29 SEPTEMBRE 2004

【世界選、個人TTはロジャースに】
 ヴェローナから40kmほど離れたガルダ湖沿いの街、バルドリーノで行われた世界選手権の個人TTは、マイケル・ロジャース(オーストラリア)が2位のリッヒ(ドイツ)を1分12秒離し、時速48.7kmの飛びぬけた速さでゴールした。

ロジャースは昨年この大会で2位だったが、1位のD・ミラーがツール前にドーピングを自白し、先日繰上げ1位が認められたばかり。2年連続世界選手権の個人TTを獲得したことになるが、チャンピョンジャージのアルカンシェルを着るのは、これが初めてとなる。自分で勝ち取って、手に入れたアルカンシェルは正真正銘世界チャンピョンの証だ。これから1年間、個人TTならどのレースでも、七色のアルカンシェルを着て走ることができる。
クイックステップに所属しているロジャースは、実は今年これが初勝利。2001年にプロ入りし、これが10勝目となる。24歳とまだ若く、これからが期待される。

この日のレースは、一番の難関コステルマーノの坂が最初の6.3kmの計時点にあり、10kmほどのくだりが続いて、またのぼりがある起伏のある46.75kmのコースでおこなわれ、47人の選手が1分30秒おきにスタートした。
最初の計時点では、ヴィノクロフ(カザフスタン)が最高タイムを出すが、27.1kmの2つめの計時点でロジャースが追い上げ、ヴィノクロフを31秒上回るタイムを出す。この地点で、2位のヴィノクロフと3位のザブリスキー(アメリカ)との差はわずか6秒。どちらが上位でゴールするか期待がかかったが、ザブリスキー(アメリカ)は最後にスタミナが切れてしまい、最終的には5位となった。反対に後半スピードを上げたのが、リッヒ(ドイツ)。2つめの計時点(27.1km)では、トップのロジャースから47秒遅れの6位通過だったが、ヴィノクロフを13秒上回ってゴールした。

上位3位には入れなかったが、22番目でスタートしたラルソン(スウェーデン)は健闘し、ラストの3人がゴールするまでトップをキープしていた。彼もロジャースと同じ24歳。

【成績】
金メダル マイケル・ロジャース(オーストリア) 57分30秒12
銀メダル ミヒャエル・リッヒ(ドイツ) 1分12秒遅れ
銅メダル アレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン) 1分25秒遅れ

*CHIHO*
 最後ゴール前の熱狂ぶりはすごかったです。実況でうまく伝えられないのが残念。リッヒがヴィノクロフのタイムを上回って意外にもトップタイムでゴールし、アナウンサーのテンションが上がったとたん、すぐに「ロジャース来た〜」とアナウンサーは叫び、「速い、速いぞ」と声を荒げたら、もうゴールしていました。実際の映像をぜひ見たい!と思うくらい、最後は盛り上がっていましたよ。
 応援していたグティエレスは、残念ながら2分23秒遅れの9位でした。彼は「イチ、ニ、サン」だけ日本語がしゃべれます。今年ツールの時、会うたびに「イチ、ニ、サン」と言っていました。女性の方なら、誰でもニコニコしてくれる優しい人なので、見かけたら声をかけてあげてください。男性の場合は、試していないのでどのような反応か分かりません。あしからず。ツールの最終日グティエレスに、インタビューをしたのですが、短すぎてボツってしまったんです。「ブエルタには出ないけど、オリンピックと世界戦には出場する」と言っていたから、応援してたんだけどな〜。今後の活躍に期待しましょ。

 10月1日からCyclingWebで、現地に行っている別府さんが実況をします。お楽しみに。

MERCREDI 29 SEPTEMBRE 2004

【世界選手権個人TT】
イタリアのヴェローナで行われている世界選手権は、本日14時30分(日本時間:21時30分)から46.75kmのコースで個人TTが行われる。昨年アメリカのハミルトンで行われた世界戦で、D・ミラーが個人TT の世界チャンピョンになったが、ドーピングを自供したため、M・ロジャース(オーストラリア)が1位に繰り上げられ、2位ペーシェル(ドイツ)、3位M・リッヒ(ドイツ)となった。ロジャースは、本日最終走者で15時39分にスタートする。

(訂正)エキモフが出走すると書いたのですが、、出走リストには載っていませんでした。

*CHIHO*
 CyclingWebで個人TTの実況はしないようなので、このサイトでやります。後半の15人くらいかな?22時18分くらいの予定です。今回私の注目選手は、JI・グティエレス(スペイン)です。ヴィノクロフも出るのかぁ。頑張れ!

世界選手権個人TT 実況

MARDI 28 SEPTEMBRE 2004

【ウルリッヒ、世界選TT断念】

イタリアのベローナで行われている世界選手権の個人タイムトライアルに出場予定だったヤン・ウルリッヒが、胃痛のため欠場することを27日発表した。個人タイムトライアルは明日29日に行われ、今年のツールでプロローグを制したカンチェッラーラ(イタリア)やエキモフ(ロシア)、JI・グティエレス(スペイン)などが出場する予定になっている。
ウルリッヒは、今のところ10月3日に行われるロードレースには出場する。

VENDREDI 24 SEPTEMBRE 2004

【タイラー・ハミルトン、ドーピング問題の経過】

9月21日:スペインのメディアがフォナックのチームドクターの話として、個人タイムトライアルの金メダリストであるタイラー・ハミルトンが、ブエルタの第8ステージ個人TTで優勝した際に摂取された血液に赤血球の混合が見られたため、輸血による血液ドーピングの疑いがかけられているとして最初に報じた。

オリンピックの時とブエルタの時に採取された1つめのA検体には、どちらも他人からの輸血による血液ドーピングの陽性反応がみられた。そのため、それぞれにおいて2つめのB検体で再検査が行われる。8月19日にアテネオリンピックでの検出された検体に陽性反応が出ていたが、今まで明らかにされておらず、ブエルタのドーピング検査では9月18日に陽性反応が出てた。

血液ドーピングとは、赤血球の数を増やし血液に酸素を送り込むのを目的とし、EPO(エリスロポエチン)などの薬タイプのものや自分の血液を一度抜いて、競技前に輸血するタイプなどがある。
30年ほど前からスポーツ界において血液ドーピングは行われているが、形跡が残りにくいためなかなか発見されなかった。今まで、この手のドーピングの形跡を見つけるためには、ヘマトクリット値の上昇でのみ判断されており、ヘマトクリット値が50%以上の場合は、健康上の理由で15日の出場停止が規則となっていた。しかし、アテネオリンピックより、新しい機械が導入され、より詳しく発見できるようになった。

もし陽性と認められれば、ドーピング検査で初めて血液ドーピングが検出されることになる。

9月21日夜:ハミルトンはスイスで記者会見を行い、100%無実であることを主張した。「血液の差し替えをしてまで、僕と妻の人生を台無しにすることはありえない。何か細工がされたに違いない。このことは青天の霹靂だ。僕は今夜ここで打ちのめされた。僕の妻、チーム、友達も同じだ。一つだけ確かなこと、それは100%無実なんだ。僕は他人の血液を輸血したとして告発されている。僕を知っている人はみんな、このことが完全に不可能だと分かっている。僕が体に取ったものと取っていない物は言うことができるよ。自転車競技は僕にとってとても大切なことだけど、こんなことはしない。そんなことをするなら、自転車に乗らない方がましだ」と断言した。そして、「ポケットに1ユーロしか無くなっても闘う」と言っている。

フォナックの監督であるアルバノ・ピノ監督は、「彼はとても利口だから、輸血で危険を冒すことはしないだろう」と言い、チームとしても彼を庇護している。
フォナックの最高経営責任者であるアンディー・リースは、今年から始まったこのテストに疑いがあるとして「無実の人を解雇にはしない。反対を立証しない限り、ハミルトンは無実だ」と永久にハミルトンを支持する姿勢をみせた。

一方、世界アンチドーピング機構のディック・パウンド会長は「もし陽性だった場合、これが最初の血液ドーピングになるだろう」と、新検査方法で結果が出たことに満足を示している。

9月22日:「タイラーを信じている」と言うタイトルで、チームはハミルトンを停職処分にすると発表した。もし無実が立証されなければ、解雇の恐れもある。「こうすることはタイラーに反論しているように思えるが、彼が輸血の血液ドーピングで100%有罪と確信されない限り、私たちは彼を信じる」と言う。だが、フォナックは全ての手続きが終わるまでハミルトンの停職処分は続き、もし無実が実証されない場合は解雇するだろうと発表した。

9月23日:オリンピックとブエルタで行われたドーピング検査の血液サンプルBの結果がチームより発表された。オリンピックのサンプルB は再検査の結果陰性だったが、ブエルタの方は陽性反応を示す結果となった。

9月23日夕方:IOC(国際オリンピック委員)から、サンプルBは冷凍保存され、破壊されていたため“決定的ではない”との正式発表を行った。「不確実な結果のため、この検査は打ち切られる。IOCはこの件について処罰は行わないだろう」とのこと。ハミルトンのアテネオリンピックの金メダルはゆるぎないものとなった。

IOC医事委員長のアルン・ルンクビストは、「ハミルトンのサンプルBは、アテネで冷凍してはならなかった。普段やっていない仕事なので、人が間違った取り扱いをしてしまった」と言う。本来なら、血液ドーピングを発見する新テストは、冷凍保存ではなく冷却保存しなければならない。だが、尿検査など他の検査のサンプルは冷凍保存されるため、間違いが起こったようだ。
「規則は明白だ。平等と言う点において、この場合Bの結果はAを立証しなかったので、陰性とみなされる」とプレスに表明した。

一方、ブエルタのドーピング検査を行っているUCI(国際自転車競技連合)は、まだ一度も公式にはハミルトンが血液ドーピングで陽性だとは発表していない。

*CHIHO*
 一つは陽性反応を示しており、今後どうなるのかまだ分かりません。ハミルトンは、とても性格のいい人で、セヴィーリャは「ハミルトンは気さくでエースっぽくないんだ。良くコミュニケーションをとっている。タイラーのために走るよ」とツールの時に言っていました。ブエルタでも、ゼッケンはエースナンバーなのにハミルトンをアシストしていました。それくらい、ハミルトンは慕われています。なのに、セヴィーリャ来年はTモバイルに移籍なんですよね。契約金とかの問題があるんだろうけど、なんでかな〜と思ってしまいました。
 ハミルトンは今後どうなるのか、ドーピングをやっていないのなら徹底的に戦ってもらいたいです。

VENDREDI 11 SEPTEMBRE 2004

【キルシプー移籍!】
Ag2rのスプリンターであるヤン・キルシプーが、クレディアグリコルに移籍することが決まった。92年にシャザルにプロ入りしてから、今までラブニュ監督のもとで選手生活を送っていたキルシプーにとって、これが初めての移籍といえるだろう。Ag2rは2007年までスポンサー契約があるが、今だプロツール入りが決まっておらず、ブロッシャールを始め数選手がチームを去ることとなっている。今回のキルシプーの移籍で、Ag2rのプロチーム入りはさらに難しくなりそうだ。キルシプーは、来季ジロ・デ・イタリアに出場する予定。出場すれば、初のジロとなる。
*CHIHO*
 12年もヴァンサン(ラブニュ監督)と共に、レースをしてきたキルシプーが移籍とのニュースを聞いて驚きました。ヴァンサンも、今後大変だろうな〜と思ったら、Ag2rはまだJP・ナゾンやデュムランもいるし、若手で頑張ると言っていました。資金面でプロツール入りは難しいのかな?プロツールに入れなくても、ツールで走れるといいんだけど、どうなるのかな?

【プロツール残るは1チームのみ】
UCIは、来季から始まるプロチームにファッサボルトロ、リクィガス、エウスカルテル、ロトの4チームを新しく加えた。来年のプロチームは、18チームまでが参加できることになっており、残るはあと1チーム。
10月6日に最後の1チームが発表され、10月の終わりに各チームを調査(資金、選手リスト、ドーピング問題など)した結果、11月の始め正式にプロツールに加入することになる。

(暫定で決定している17チーム)
ドイツ:ゲロルシュタイナー、Tモバイル
ベルギー:クイックステップ、ロト
デンマーク: CSC
スペイン:バレアレス・バネスト、リベルティセグロス、ソニエルデュバル、エウスカルテル
アメリカ:USポスタル
フランス:コフィディス、エフデジュ、クレディアグリコル
イタリア:ファッサボルトロ、リクィガス
オランダ:ラボバンク
スイス:フォナック

*CHIHO*
 ケルメやサエコもまだプロツール入りが決まっていないし、ブリオッシュ・ラブランジェールやAg2rも外れています。でも一応、プロツールに選ばれなくても、プロツールとなるレースにはワイルドカードでの出場があり、グランツールでは4チーム、他のレースでは7チームまで追加することができます。だから、プロツールに入れなくても、名の知れているこの辺のチームは出られるのではないかな〜と思ってるんですが、いかんせん初の試みなのでプロツールに選ばれなかったからといって、どうなるのかよく分かりません。

LUNDI 04 SEPTEMBRE 2004

【ヴェルタ始まる!】
 ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスに並ぶ三大グランツールの一つ、ヴェルタ・ア・エスパーニャが9月4日から始まった。21チーム各9選手が出場するはずだったが、レース前のドーピング検査でF・カサグランデ(イタリア、ランプレ)とC・ゴルバノ(コスタデアルメリア)が、ヘマトクリット値が規定より高かったため、レース除外となり、187選手がスタートした。ツールで途中リタイアしたI・マヨ(エウスカルテル)は、ツール後の検査結果で、伝染性単核球症がみられ、ヴェルタには欠場している。
 左手首に負傷を負っているスペインチャンピョンのF・マンセボ(イリェスバレアレス)は、ヴェルタへの参加を決めた。ツール前にブリオッシュ・ラブランジェールに解雇され、ソニエルデュバルに移籍したJ・ベロキも出場。オリンピックの個人TTで金メダルを取ったT・ハミルトン(フォナック)やツール前に怪我をし欠場したA・ビノクロフ(T-モバイル)も、ヴェルタで上位を狙う。

LUNDI 23 AOUT 2004

【チューリッヒ選手権はフレチャが獲得!】
 22日、スイスでワールドカップ第8戦のチューリッヒ選手権が行われた。オリンピックで、全くいいところのなかったJ・ウルリッヒ(T−モバイル)は、今回股ずれのため欠場となった。240,9qのコースで行われたレースは、最後20人ほどに絞られ、ゴールスプリントでJA・フレチャ(ファッサボルトロ)が、オリンピック金メダリストのP・ベッティーニ(クイックステップ)を制して優勝した。スプリントでは右のラインから出たほうがいいのを知っていたという彼は、作戦通りにゴールを決め、うれしいワールドカップ初勝利となった。
 ワールドカップポイント1位のD・レベリン(ゲロルシュタイナー)は、最後ののぼりでアタックしたが、集団に追いつかれ6位でゴール。この日2位のベッティーニにポイントを追い上げられ、わずか6ポイント差でなんとか首位をキープしている。残るは10月に行われるパリ〜ツールとジロ・デ・ロンバルディアの2戦のみ。どちらがワールドカップを制するのか、最後まで目が離せない。

《第8戦 チューリッヒ選手権 結果》
フアンアントニオ・フレチャ(スペイン、ファッサボルトロ) 6時間13分25秒
パオロ・ベッティーニ(イタリア、クイックステップ) 同タイム
ジェローム・ピノ(フランス、ブリオッシュ・ラブランジェール) 同タイム
《ワールドカップ成績》
ダビデ・レベリン(イタリア、ゲロルシュタイナー)  314ポイント
パオロ・ベッティーニ(イタリア、クイックステップ)  308ポイント
オスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)  202ポイント

*CHIHO*
 昨日、やっとBS1でオリンピックロードが放映されました。放映時間は短かったですが、すごいアップダウンとアクロポリスが後方に見えるすばらしい景色が見られただけで満足かな?4年後は日本人選手にもう少し活躍してもらって、2時間くらいのダイジェストで見たいですね。

MERCREDI 18 AOUT 2004

【男子タイムトライアル、実況風結果】
 男子個人TTは、女子の個人タイムトライアル(TT)と同じ海沿いのコースで、12qを2往復する48qのコースで行われた。最初の12キロ地点では、38歳のV・エキモフ(ロシア)が14分14秒のトップタイムを打ち出し、2位にM・ロジャース(オーストラリア)が2秒遅れ、3位にT・ハミルトン(アメリカ)が4秒遅れ、J・ウルリッヒ(ドイツ)は13秒遅れの8位で通過した。タイムのいいハミルトンは、無線機をはずし走る。中間地点(24q)でも、エキモフは快調に走り28分32秒で通過し、ハミルトンは6秒遅れの3位とほぼ変わらず。だが、期待のウルリッヒは一気にタイムを落としトップから38秒遅れの7位となってしまう。
 後半に入るとエキモフにも疲労が出てきたようで、3度目の計時点(36q)では、2位だったロジャースがエキモフとの差を1秒に縮めた。そのあとを走るハミルトンが、トップタイムを覆し1位に躍り出る!エキモフを5秒離し、43分23秒で通過した。ウルリッヒは全く精彩に欠け、ハミルトンから遅れること1分。もうメダルは不可能となった。上位は混戦のまま残り12qに入った。
 エキモフは、一足早く57分50秒でゴールし、結果を待つ。ハミルトンは3分前にスタートしたボドロギを追い越す程の走りで、全く隙を見せない。4位だったジュリッヒ(アメリカ)は、エキモフから8秒遅れでゴールし、暫定2位。そのあと3位だったロジャースがゴールするが、エキモフより11秒遅れの暫定3位。最後でジュリッヒに抜かれてしまった。金メダル確実のハミルトンは57分31秒、エキモフより19秒速いトップタイムでゴールした。銀メダルはエキモフ、銅メダルはジュリッヒとなった。ウルリッヒは1分31秒遅れの7位でゴールした。

*CHIHO*
 今日も、音声のみで聞いていたのですが、パリが大雨らしく中継が途絶えて前半はあまり聞けませんでした。その前のボクシングは、ちゃんと入っていたのに・・・それにしても、ハミルトンが金メダルとは驚きました。ハミルトンって、TTに強いイメージがなかったんで・・・。ツールで途中リタイアしたから、オリンピックに目標を変えていたのでしょうか?春、パリ〜ニースで会った時に「今年はオリンピックもあるけど、どうですか?」って聞いたら、ツールが一番!でオリンピックはどうでもいいような口調だったのに、TTで金メダルとは驚きです。何はともあれ、今年はまだあまり結果が出せてなかったので、金メダル取れてよかったです。こんなにTT強いなら、ツールでリタイアせずにもう少し走ってもらいたかったな〜。

MERCREDI 18 AOUT 2004

【女子タイムトライアル結果】
 個人タイムトライアルは、ロードのコースとは違うエーゲ海沿いの24qのコースで行われた。ロードレースでは、落車しリタイアとなったヴァンモーセル(オランダ)が、快調な勢いでスタートし、他を寄せ付けない圧倒的な強さで、金メダルを獲得し、この種目2連覇を達成した。
これが最後のオリンピックとなる45歳のJ・ロンゴ(フランス)は、14位で終えた。

金メダル 銀メダル 銅メダル
Van Moorsel (オランダ)31分11秒53 Demet (アメリカ) 24秒遅れ Thurig (スイス) 43秒遅れ


【もうすぐ男子タイムトライアル】
 男子は48qのコースで個人タイムトライアルが行われる。4年前のシドニーでは、金エキモフ、銀ウルリッヒ、銅アームストロングだった。ロードでメダルを逃したJ・ウルリッヒは、この種目で金を狙う。メダル争いは、S・ホンチャー(ウクライナ)、ボドロギ(ハンガリー)、ロードで落車しケガを負っているJI・グティエレス(スペイン)、ツールのプロローグで優勝したカンチェッラーラ(スイス)など。T・ハミルトン(アメリカ)、A・ビノクロフ(カザフスタン)、S・ボテロ(コロンビア)、C・モロー(フランス)なども出場する。


LUNDI 16 AOUT 2004

【女子ロードレース結果】
 昨日行われた女子ロードレースは、シドニーオリンピックで金メダルを3つ獲得したヴァンモーセル(オランダ)に期待が集まったが、残り2周で転倒しリタイアしたため、予想外の展開となった。最周回でアタックしたオーストラリアのS・カリガンが、2位に7秒差をつけて金メダルを獲得した。カリガンは23歳の若手選手。45歳で今も現役バリバリのフランス人ジャンニ・ロンゴは、ボトルホルダーが大きすぎてボトルが3度もレース中に落ちるアクシデントがありながらも、59秒遅れの10位でゴールした。シドニーオリンピックで、銅メダルを獲得した個人タイムトライアルに期待がかかる。日本期待の沖選手は1分18秒遅れの20位、唐見選手は6分6秒遅れの41位と健闘した。
 次は18日に女子と男子の個人タイムトライアルが行われる。

金メダル 銀メダル 銅メダル
CARRIGAN Sara (AUS)3時間24分24秒 ARNDT Judith (GER)7秒遅れ SLYUSAREVA Olga (RUS) 39秒遅れ


*CHIHO*
 沖さん、唐見さん完走おめでとうございます!女子ロードレース、ビデオに録画したのに入ってなかったんです(涙)。でも、昨日の夜にネットでフランスのテレビの音声は聞いていたので、大体のレース内容は分かってるんですけど。一度も「Japonaise(ジャポネーズ:日本人)」は聞けなかったので、落車したのかヒヤヒヤしながら聞いていました。終わって結果を見たら沖さんが20位。うれしいですね!テレビではちょこちょこ映っていたようで、見たかったぁ。朝、地元の神戸新聞を見たら、沖さんとの唐見さんの写真がカラーで大きく出てて、びっくりです!沖さんは、神戸に住んでいるので結構取り上げられるんですよ。これで、自転車が少しでも有名になるといいんだけどな〜。


DIMANCHE 15 AOUT 2004

【もうすぐロードレース女子】
 本日日本時間21時から、女子のロードレースが行われる。昨日の男子ロードと同じ13.2キロの周回コースを9周する計118.8キロのコース。注目はワールドカップの第1戦で3位になった沖選手。日本からは、唐見選手も出場する。メダル獲得なるか、大いに期待がかかる。明朝4時30分〜5時5分まで、NHKBS1で録画中継される。お見逃しなく!

*CHIHO*
 昨日の男子ロードレース、面白そうでした。詳しくは、実況を見てください。田代さん完走おめでとうございます!午後からNHKのBSであるとの情報だったので、楽しみにして見ていたのですが、ロードはカットされたみたいです。悲しい・・・。今日は女子ですが、選手の名前とかが分からないので実況はできません。TVで見てください。私は早起きして見る予定です!見られるかな?やっぱり、ビデオ録画にしておこう。

SAMEDI 14 AOUT 2004

【もうすぐロードレース】
 アテネオリンピックのコースを試走中に、J・ウルリッヒがカーブでスリップして落車し、軽症を負った。レースには支障ないとのこと。石畳を含むカーブの多い街中のコースが、レースにどう影響するのか、波乱が起きるかもしれない。
フランスからは、R・ビランク、T・ボクラー、C・モロー、S・シャバネル、L・ブロッシャールの5選手が出場する。コースなどの詳細は、UCIのHPへ。

男子ロードの実況ページ

*CHIHO*
 録画中継ですが、NHKのBS1で15日の15時30分〜16時10分に、ロードレースがあるみたいです。フランスのネットで、音だけ生で聞けそうなので、実況できたらするかも?

VENDREDI 13 AOUT 2004

【アテネ開幕、明日ロードレース】
 いよいよアテネオリンピックが開幕する。自転車ロードレースは、明日14日の日本時間18時45分から行われる。街中を走る13.2キロの周回コースを17周する計224.4キロのコース。ツール総合優勝のL・アームストロングは出場しないが、シドニーで金メダルを取ったJ・ウルリッヒ(ドイツ)や今好調のP・ベッティーニ(イタリア)、ツールにはケガのため欠場したA・ビノクロフ(カザフスタン)などが、有力候補に挙げられている。
日本からは鈴木 真理選手と田代 恭崇選手が出場する。

 女子は15日の日本時間21時から、13.2キロの周回コースを9周する計118.8キロのコースで行われ、日本からは沖 美穂選手と唐見実世子選手が出場する。

*CHIHO*
 自転車のロード、もう明日からなんですよ。早いですね。テレビ欄を見たのですが、柔道や女子バレーボール、女子サッカーなどがあって、日本では自転車の中継がないみたいです。生で見たいっ。ネットでどうにかして見られないか、頑張ってみます。今日夕方の関西ローカルのニュースで鈴木選手が出てました。日本はまだ完走さえしたことがないそうです。ぜひ、暑さにめげないで最後まで走りきってもらいたいですね。沖選手の走りも期待してます〜。頑張れニッポン!

JUEDI 12 AOUT 2004

【ブリオッシュ・ラブランジェールがブイグ・テレコムへ】
 ツールで10日間マイヨ・ジョーヌを着たT・ボクラーの所属するブリオッシュ・ラブランジェールは、今シーズンでスポンサーを撤退することになっていたが、このほど次のスポンサーが決定した。フランスの携帯電話会社のブイグ・テレコムが、2005年1月1日からチームを継ぐことになる。ボクラーは2006年まで契約を延期しているが、エースのS・シャバネルは、コフィディスへの移籍を発表している。

*CHIHO*
 ブイグ・テレコムと言えば、私がフランスで使ってる携帯会社です。日本で言うなら、Vodafoneかな。プリペイド式携帯ですが、割安で近隣諸国での使用も手続きなしで使えるんです。今年はツールでベルギーに行きましたが、全く問題なく使えました。日本でも使えるみたいなんですが、フランスの銀行口座とかが必要になってくるので、ちょっとややこしい。フランスでもカメラ付き携帯は増えていますが、さすがにまだTV付き携帯は出てないそうで、友達に言うとびっくりしてました。車で見られるTVもないもんな〜。日本って、ほんと便利っ!

【カメンツィン、薬物陽性でオリンピック出場権剥奪】
 アテネオリンピックに、スイス代表で出場予定O・カメンツィンだったが、7月22日練習中に行われたドーピング検査で、尿から禁止薬物のEPOが検出された。このため、オリンピックに出場できないのはもちろんのこと、所属チームのフォナックからも解雇された。処分はまだだが、最低2年の出場停止処分になると思われる。今年で33歳となる彼は、これで引退することとなった。

*CHIHO*
 ジャパンカップにも来ていたカメンツィンがこんなことなるなんて、ちょっとショックです。でも、いまさらEPOってどうなんでしょう?98年のフェスティナ事件であれだけ問題になったのに、まだ使う選手がいるとは・・・98年の世界選手権チャンピョンになった時の栄光が忘れられないのでしょうか?こういうニュースを聞くのは、残念で仕方ありません。

 


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