LE TOUR 2000　第21ステージ

ツール最終日、例年はパリ郊外からのスタートだが、今年はミレニアムと言うことでパリからスタート・ゴールだ。約30キロの大回り周回コース3周と例年お決まりの6,5キロの周回コースを8周する計138キロのコース。

最終日なので、選手たちもパレード気分。ラ・フランセーズデジュのフランク･ホイなんて、ビデオカメラを持って撮影しながらのスタート！レース中、マイヨジョーヌのアームストロングは一足早く勝利の杯だ。
こんな和やかにスタートしたレースも、シャンゼリゼでの勝利を目指し、65キロ地点でアタックがかかる。逃げては吸収され、最後の周回は予想通り集団ひとかたまりのスプリント勝負となった。ゴール1キロ手前でボンジュールチームが、スプリンターのナゾンの為に集団を引くが早く動きすぎたため失敗。シャンゼリゼ大通りにはいると、マペイチームが先頭を引き、ザニーニが両手を広げゴール。後方でアシストのロドリゲスとファンへースウエイクも手を上げて、大喜びでゴールした。

ステージ優勝はザニーニだが、総合優勝はもちろんアームストロング。ピレネーの雨のオタカムで有力候補との差を広げたアームストロングは、その後もダントツの走りを見せ、マイヨジョーヌを守り抜き、パリ・シャンゼリゼにゴールした。昨年に引き続き、2年連続のマイヨジョーヌ。「昨年はパンターニ、ウルリッヒなどエース不在のレースだったが、今年の僕の勝利は本物だ。でも、最後まで気が抜けなかったよ。体力的には良かったんだけど、精神的にはまだまだ弱いね。」と無事優勝を手にしたアームストロングは語った。

今年もアメリカの国旗で占領されたシャンゼリゼ。さて、来年はどこの国旗が舞うのだろうか？

	第20テージ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　パリ　138ｋｍ
１．	ザニーニ（イタリア、マペイ）	3時間12分36秒
２．	ザベル（ドイツ、ドイツテレコム）	同タイム
３．	ヴァインシュタイン（ラトビア、ヴィニカルディローラ）	同タイム
４．	ロドリゲス（アメリカ、マペイ）	同タイム
５．	ファンへースウエイク（オランダ、マペイ）	同タイム

	総合成績
１．	アームストロング（アメリカ、ＵＳポスタル）	83時間06分19秒
２．	ウルリッヒ（ドイツ、ドイツテレコム）	6分02秒遅れ
３．	ベロキ（スペイン、フェスティナ）	10分04秒遅れ
４．	モロー(フランス、フェスティナ)	10分34秒遅れ
５．	エラス（スペイン、ケルメ）	11分50秒遅れ

	今日の成績	総合成績
ヴィランク（フランス、ポルティ）	18位　トップと同タイム	6位　13分26秒遅れ

今年のツールで一番の早起きをして、朝の8時半からスタートしたパリ一周パレード「ラリベ･デュ・ツール」に行ってきました。マイヨヴェールの私、純正ケルメのヘルメットにレーサーパンツでけっこう目立ってたみたいです。最終日と同じパベ（石畳）あり、トンネルあり、凱旋門あり30キロのコースは、ツール好きにはたまりません！あっという間にパレードは終わってしまいました。　
このラリベについての詳しい話は、来月発売の「サイクルスポーツ」に掲載されるので、読んでみてくださいね。
レース後は、もちろんケルメにヘルメットを返却に行ってきましたよ。本当はカリパチ（借りたまま返さない事）したかったけど…。でも、パンツはいただきました。グラシアス！